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2026年10月8日、BMWは次世代の「ノイエ・クラッセ」スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)において初となるハイパフォーマンスモデル、新型「BMW iX3 M60 xDrive」を発表した。前後に搭載された2基のモーターによる強力なパワーと、BMW Mならではの卓越したダイナミクスを融合させた完全電動モデルである。本稿では、新時代のドライビングプレジャーを体現する最強のiX3の詳細をお伝えする。
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第6世代eDriveがもたらす612psの超絶パフォーマンス
新型BMW iX3 M60 xDriveの核心は、大幅に進化を遂げた第6世代(Gen6)のBMW M eDriveテクノロジーである。前後のアクスルに電気モーターを搭載し、最高出力は450kW(612ps)、最大トルクは875Nmに達する。リアに新世代の電気励起同期モーター(EESM)を搭載しインバーターも強化したことで、0-100km/h加速はわずか3.9秒を記録し、最高速度は240km/hに設定されている。

円筒形セルを採用した新開発の高電圧バッテリーは108.7kWhの容量を持ち、WLTPモードで最大754kmの航続距離を実現する。さらに最大400kWの急速充電に対応し、対応するDC急速充電ステーションを利用すれば、わずか10分間の充電で最大340km分の航続距離を回復することが可能である。
従来の10倍の処理速度を誇る「ハート・オブ・ジョイ」
驚異的なパワーを意のままに操るため、シャシーと制御システムもM専用に徹底的にチューニングされている。その中心となるのが、従来の10倍の速度で動作するハイパフォーマンス・コンピューター「ハート・オブ・ジョイ」である。このシステムは駆動、制動、ステアリングの制御をミリ秒単位で統合管理し、ダイレクトで精密なドライビング体験を提供する。足回りには電子制御ダンパーを備えた「アダプティブMサスペンション」を標準装備する。

リアアクスルの電子制御式Mスポーツ・ディファレンシャルや、可変ラックレシオを備えたスポーツステアリングがコーナリング性能を極限まで引き上げる。また、日常域では「ソフトストップ」機能により、エネルギー回生を活用してブレーキのショックを伴わない極めてスムーズな停止を実現している。
レースカーから着想を得た専用エクステリアとMイエロー・ライト
エクステリアデザインは、ノイエ・クラッセの削ぎ落とされたモダンな造形をベースとしながらも、アグレッシブなルックスが与えられている。フロントフェイスで最も目を引くのは、レーシングカーから着想を得た「Mイエロー・ライト」である。

ロービームと組み合わせて点灯するこの黄色いアイコンが、路面を射抜くような強烈な個性を放つ。「BMWアイコニック・グロウ」エクステリアパッケージによりキドニー・グリルの輪郭照明が視覚的な奥行きを強調し、足元には21インチのMライト・アロイ・ホイールが標準装備される。リアビューではブラックのディフューザーや専用ルーフエッジスポイラー、新デザインの「M60」バッジが最強モデルとしての存在感を力強く主張している。
最新のデジタル技術とスポーティネスが融合したインテリア
コックピットには「BMWオペレーティングシステムX」を搭載した「BMWパノラミックiDrive」が採用された。フロントガラス下部に運転情報を投影するBMWパノラミック・ビジョンと、ドライバー側に向けられた17.9インチのセンター・ディスプレイが直感的な操作環境を提供する。

12時の位置に赤いマーカーが配されたMスポーツ・ステアリングホイールには、Mモードなどを直接起動できる専用ボタンが備わる。シートには発光式のMロゴが組み込まれたMスポーツ・シートが標準装備され、高いホールド性とマッサージ機能などの快適性を両立している。オーディオは13基のスピーカーを持つハーマン・カードンHi-Fiシステムを搭載し、ドルビーアトモスによる没入感のある立体音響も楽しむことができる。
デリバリーに向けたスケジュール
この革新的な電動ハイパフォーマンスSUVである新型BMW iX3 M60 xDriveは、2027年1月末より注文の受付が開始される予定である。車両の生産については、ハンガリーにあるBMWグループのデブレツェン工場にて、2027年春から開始される見通しだ。

ノイエ・クラッセが切り拓く新しいBMW Mの世界に、今から大きな期待が高まる。
【ル・ボラン編集部より】
最高出力612ps、0-100km/h加速3.9秒。この圧倒的な数値を前にすると、強烈な加速だけを誇るEVを想像しがちだ。しかし、BMWの矜持はそこにはない。その要となるのが10倍の処理速度を得た「ハート・オブ・ジョイ」である。本誌の過去のiX3試乗でも証明された通り、彼らはEV特有の唐突な挙動を排し、内燃機関のように自然で伸びやかな走りを重んじる。レーシングカー由来のMイエロー・ライトで獰猛さを纏いつつも、その本質は最新のデジタル技術で精緻に統率された、極めて理知的な「駆けぬける歓び」である。
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