スモールカーからビジネスプレミアムモデルまで、さまざまなセグメントで17のモデルを展開
フォルクスワーゲングループは、6月25〜26日にベルリンで開催されたイベント「第3回CNGモビリティデー」に出展。最新のCNG駆動技術を用いた製品を紹介した。
フォルクスワーゲングループでは現在、電動化と並行してCNG(圧縮天然ガス)を用いた駆動技術を推進中だ。CNGを使用することは、ガソリンやディーゼルに比べてユーザーにとって高い費用対効果を生み出すだけでなく、二酸化炭素の排出量削減にも大きく貢献することから、同グループでは他メーカーより多くのCNG車を提供している。
同グループではスモールカーやコンパクトクラス、ビジネスセグメントのプレミアムクラス、そして小型商用車に到るまで、さまざまなセグメントで17のCNGモデルを提供。フォルクスワーゲンブランドだけでなく、同グループに属するアウディやセアト、シュコダのモデルでも展開している。
最新モデルでは「VWポロTGI」や「VWゴルフTGI」が挙げられる。これらのモデルは燃料タンクのサイズが大幅に縮小され、追加のCNGシリンダーが取り付けられている。ゴルフTGIや「ゴルフ・ヴァリアントTGI」にはCNG用に最適化された130psエンジンが搭載されており、低燃費でありながら高出力を実現。低いエンジン回転数でも高出力が引き出せるのが特徴だ。
また、ポロTGI(90psを発揮)は最新のADACエコテストにおいて、優れた経済性やクリーン性を発揮する魅力的なモデルとして最高評価を獲得している。
さらに、CNGはトラックやバスへの導入にも有効で、ディーゼル車より15%も低い燃費を実現することが実証されているという。
フォルクスワーゲングループでは、天然ガスを供給する給油所「オレンジガス」やイタリアの天然ガス輸送システムオペレーターの「スナム」といった業界パートナーと提携し、インフラの整備を強化している。