エンジンクラシックス – 偉大なる自動車伝説の源【新書紹介】

Engine Classics – Hearts of the big automobile legends

印象深いあの名車、世界的に有名なクルマ、気になっていたあの車…「名車」のエンジンってどんなのだったろう…？本書は歴史的名車をその搭載エンジンと並べ紹介する、ちょっと変わった自動車写真集。
各車4頁に車両外観の大判写真とスペックデータ、特徴を解説。そこまでであれば通常の名車写真集だが、本書ではエンジン部のみの写真とエンジンスペック、堅苦しく無い程度の専門解説も付く。収録される80台の中にはK・ベンツによる1馬力に満たない史上初のガソリンエンジン車からV・ヤーノ設計によるアルファ・ロメオの傑作エンジン搭載車、メルセデス・ベンツや
アウトウニオンの500馬力モンスターやポルシェ博士のフラットエンジン車など確固たる名車に加え、直6初搭載のBMW303やロータリーのNSU、ハイブリッドのプリウスなどエンジンありきで選抜された車も多く含まれ、普段グラビアを飾らない車種だけに面白みが有る。ガソリンエンジン終了が見込まれる今、世紀を超えて積み重ねた尊いエンジンの歴史を、改めて見直してみてはいかがだろうか？

Engine Classics – Hearts of the big automobile legends
5,389円 （税込）
Thomas Riegier（著）
Franzis Verlag
ハードカバー／Ｗ305×Ｈ246／カラー・モノクロ／344p／英独語併記