100台限定で生産。予定販売価格は約1300万円
アストンマーティンはこのほど、イギリスの老舗バイクメーカー「ブラフ・シューペリア」とパートナーシップを締結。共同開発によって生み出されたレーストラック用バイク「AMB001」を11月5〜10日にミラノで開催されたモーターサイクルショー「EICMA2019」で初公開した。
ボディパネルすべてにカーボンファイバーを、その他のパーツにもチタンやビレットアルミニウムといった厳選された素材が使用されたこのバイクには、180psを発揮するターボチャージャー付きVツインエンジンや、ダブルウイッシュボーン式フロントサスペンションを搭載。乾燥重量は180kgとのことだから、かなりの加速性能が期待できる。
デザインはアストンマーティンのミッドシップ・シリーズである「ヴァリキリー」や「ヴァルハラ」からインスピレーションを得たとのことで、デザインとエンジニアリングを巧みに融合し高性能な芸術作品としてカタチにしたという。
スターリンググリーンのアッパーカウル、マットブラックのホイールなど、カラーリングはさしずめアストンマーティンのレーシングマシンを想起させる。シートやハンドルグリップに張られたブラウン系のレザーもアストンマーティンらしい仕上げ方といえるだろう。
ノーズやタンク、リヤに貼られたアストンマーティンのエンブレムは、新世代ハイパーカーの「ヴァルキリー」でも採用された、厚さわずか9ミクロンのステンレス。そんなディテールからも、このマシンが軽量化にも注力されていることがわかる。
100台のみが生産されるこのARB001。予定販売価格は10万8000ユーロ(約1300万円)で、顧客へのデリバリーは2020年の第4四半期から開始するとのことだ。