昨年出場したCR-Zのパワートレインを改良して搭載
6月20日、アキュラはパイクスピーク参戦用の「アキュラEVコンセプト」を発表した。NSXのボディを利用したこのコンセプトは内燃機関を搭載していない純EVで、駆動用の電気モーターは4基。昨年のパイクスピークのチャレンジエキシビションクラスで勝利を収めた、スーパーハンドリング・オールホイールドライブ(SH-AWD)パワートレインを採用している。
SH-AWDパワートレインは、電気モーター2基をひと組にまとめたツインモーターユニットを前後アクスルに搭載し、4輪それぞれに完全に独立してトルクを配分する世界初の4WDシステムだ。今回のEVコンセプトでは出力を昨年の3倍に強化しており、パイクスピークでの勝利を目指す。
ステアリングを握る山野哲也選手は、「何週間もかけてパイクスでチューニングを重ねてきており、パフォーマンスはかなり向上してきています。記念となる年に世界中のレースファンから注目されるパイクスに参加できて、光栄に思います」とコメント。100周年を迎えるパイクスピークで狙い通りの結果を残し、アキュラ発足30周年に華を添えることができるのか、要注目だ。