ラグジュアリーかつハイパフィーマンスなスーパースポーツを手掛けるマクラーレンと、高い機能性を美しく反映させたファッションブランドのベルスタッフ。ともに英国を代表する、ジャンルの違うふたつのブランドがコラボレーション。贅沢でモダンなカプセルコレクションが誕生した。
※この記事はル・ボラン2019年4月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ベルスタッフ× マクラーレン／カプセルコレクション
1924年に創業したベルスタッフは、防風や防水性に優れたオイルドコットンのジャケットを手がけ、歴代多くのライダーが絶大な信頼を寄せた。そして現在ではオートモーティブに根ざしたトータルブランドに成長を遂げている。一方、マクラーレンについては、本誌読者であればいまさら説明するまでもないだろう。このユニークなふたつの英国ブランドがパートナーシップを組んだのだ。
メンズラインとしてクルマのステアリング操作でもストレスにならない軽量ストレッチ素材のスーツセットアップ。デザインの細部に取り入れたメッシュによる通気性、レーザーカットによるシームレス化、肩の動きを考慮した構造などで、機能性とスタイルの両立を追求したモデルだ。
しかもそれは単なるダブルネームの域を越え、ファッションとクルマという異なるジャンルのブランドがそれぞれの理念を生かし、デザインや革新、技術を統合した。スタイルやパターン、素材まで専用開発したコレクションは、クルマの運転時だけでなく、多様化するライフシーンに応え、身体の動きを妨げない快適な着心地と細部におよぶ高い機能性を併せ持つ。
クルマの操縦時のみならず、ビジネスシーンやライフスタイルでのあらゆる場面で考えられる、人の動きに対する機能性や軽量性を追求した素材を厳選。
写真のテーラードジャケットは、軽量ストレッチ素材を採用するほか、脇には通気性に優れたメッシュ素材を用い、袖ボタンはシフトレバーなどに引っかかることのないように内に秘める。またパンツは、座った状態でもポケットの中味が滑り落ちてしまわないようマチを設け、ジップ付きのサイドポケットを備える。こうしたセットアップスーツやホワイトシャツにしてもこれまでベルスタッフにはなかったアイテムであり、ブランドの可能性をさらに拡げるのだ。
最新鋭のパファーマンスを追求したモノづくりには、かつてのオイルドコットンと同様に、革新の伝統が脈々と受け継がれているといっていいだろう。そしてマクラーレンというパートナーを得ることで、よりコンテンポラリーに進化したのである。袖を通せば、英国ブランドの変わらぬ精神と、ラグジュアリーと躍動感を併せ持つスーパースポーツの世界に触れることができる。
●問い合わせ先：ベルスタッフ https://www.belstaff.co.uk/home
ル・ボラン2019年4月号より転載
