ワールドプレミアは3月のジュネーブ・ショーとなる模様!
現行「ポルシェ911」の頂点に位置付けられる「ターボS」のプロトタイプがカメラに捉えられた。デビュー秒読み、ということでもはやフルヌードの状態だ。
現行911は、先代比で20mmボディがワイド化されたが新世代911ターボにおけるワイド化は44mm。外観は、圧倒的な迫力を醸し出す。テールライトの詳細を隠す黒いカモフラージュを除けばフルヌードのプロトタイプは、991で導入された「PAA(ポルシェ・アクティブエアロダイナミクス)」を採用している。これはボタンを押すか最高速度に達すると、エラストマー製の空気圧スポイラーがフロントバンパーの下から出現。さらにリヤスポイラーが上昇してダウンフォースを強化するシステム。また、新型ではターボで初めて「スポーツパフォーマンスパッケージ」を搭載。車高がわずかに低くなり、トラック用に調整されたダンパーが装備される。
足元に目を転じると、ホイールはフロントが20インチ、リヤは21インチを装着。ブレーキシステムは、「パナメーラ・ターボSEハイブリッド」でも採用されているもの。フロントに10ピストンキャリパーと16.5インチ(419mm)ディスク、リヤには8ピストンキャリパーと15.4インチ(391mm)のディスクを組み合わせたカーボンセラミックブレーキとなる。
キャビン内は、ベースモデルの現行911と大きくは変わらない。しかし、専用ステアリングホイールやシート。さらには豊富なトリムオプションが提供されてエクスクルーシブな仕立てとなることは間違いない。
搭載するパワーユニットは、3Lフラット6のツインターボ。ベース仕様では最高出力600ps、最大トルク700Nmを発揮するが、ターボSではそれぞれ650psと800Nmにまで強化される。組み合わせるトランスミッションはいずれも8速DCT(PDK)で、駆動方式は4WDだ。そのパフォーマンスは0~100km/h加速が2.5秒、最高速度は340km/hと「911 GT2 RS」とほぼ同等のレベルに達しているという。そのワールドプレミアは、3月のジュネーブ・ショーという説が有力だ。