噂のクワッドターボディーゼルの搭載も?
このスクープは来年中に2018年モデルとして投入される新型BMW X5の試作車。現行モデルは2013年の発表だったので、7年がモデルチェンジ・サイクルの通例であることを考えると、ずいぶん前倒しでフルモデルチェンジを行なうことになる。さて、それはなぜか?
既報のように、このX5に先立ち、2017年にはX3がフルモデルチェンジとなるわけだが、この画像の通りサイズこそひと回り大きいが、新型X5もそれとよく似た顔つきになるように見える。もっとも少し先行しているX3のパネルを利用して車体を偽装しているかもしれないので、実際のカタチはまだ未知数なのだが。
X5フルモデルチャンジの目玉はもちろん新世代プラットフォーム「CLAR」の採用。アルミ、鉄に加え得意のカーボン(CFRP)を用いたBMWの新標準FRプラットフォームだ。実はX5のモデルチェンジ・サイクルが短縮されたのは、この時点で縦置きエンジン系Xシリーズすべてを同時にCLARベースに変更するためだともいわれている。そうすることでXシリーズの主力工場である米スパッタンバーグなどのラインをCLARに特化する合理化メリットが出るというわけだ。
さて、そんな業界の事情はともかく、ユーザーにとっては軽量で評判のいいCLARベースのX5が早い時期に手に入ることは大歓迎だろう。エンジンライナップについてはまだ情報が少ないが、直6とV8のガソリンに加えて、すでに7シリーズへの搭載がアナウンスされているクワッド(4基の)ターボのB57型3.0リッター直6ディーゼルが目玉であることは間違いない。以前欧州専用仕様だったトリプルターボとは違い、クワッドターボは短い吸排気系の取り回しにより環境性能も現代的だから、今度こそ日本にも……と期待がかかる。またすでに7シリーズの前例があるので、プラグインハイブリッド(PHV)も早い時期に追加されるだろう。