BARホンダのF1マシンすら凌ぐ!
USホンダは、日本のホンダR&Dが取り組んだ「ボンネビルスピードチャンレンジ」において、クラス最速記録を樹立したと発表した。アタックしたのは、FIAの「カテゴリーA、グループ1、クラス4(レシプロ過給エンジンの排気量500~750ccクラス)」で、これまでの366.57km/h(227.78mph)を大きく凌ぐ、1kmの記録で421.64km/h(261.97mph)、1マイルの記録で421.45km/h(261.88mph)をマーク、めでたくFIA認定の世界最高速度となった。
2015年にホンダR&Dから発表されたボンネビルスピードチャレンジとは、16名の選抜メンバーの手により、「ホンダSドリーム・ストリームライナー」を“660ccのエンジンを搭載して世界最速記録を更新する”ことを目標に掲げたプロジェクトだ。
660ccのエンジンとは、市販軽スポーツのS660に搭載される3気筒ターボユニットで、このチャレンジ用にブロックやピストン、クランクシャフトやバルブなどが強化され、最高出力は3倍以上に高められたという。ボディは空気抵抗を極限まで減らすため、細長いフォルムを描く。
ちなみにこのホンダSドリーム・ストリームライナーが実現した最高速度は、2006年にBARホンダのF1マシンが記録した397km/h(246.9mph)さえも上回るもの。歴代ホンダ車の中で史上最速のモデルとなった。