BMWのSUV「Xモデル」が牽引
BMWグループのセールスは依然、長期的な上昇傾向を維持していることが、同社から発表された。2016年9月期、BMWグループは全世界で23万7973台を販売し、前年同月比10.5%増を記録。これにより、2016年9月期までの年間累計販売台数は、前年同期比6.2%増となる174万6638台となり、第3四半期の最高記録を達成した。
好調なセールスを牽引するのはBMW Xモデル・シリーズ。9月期は、X1が2万1412台(前年同月比161.9%増)、X3が1万5596台(同12.9%増)、X4が5732台(同15.9%増)、X5が1万5979台(同17.6%増)を記録。一方で、7シリーズも健闘。9月期は前年同月比で237.5%増となる6210台以上を全世界で販売している。
BMWの電気駆動モデルは、引き続き欧州および米国で好調を維持している。EVである「BMW i」およびプラグインハイブリッドの「BMW iPerformance」モデルは合計で4万台以上が販売されており、ユーザーの高い関心を表しているといえそう。9月期には全世界で7000台以上が販売されている。
MINIブランドは9月期、全世界で4万164台を販売。単月で4万台以上を記録したのははじめてだという。MINIブランドのセールス牽引役はコンバーチブルやクラブマン。第3四半期のセールスは前年同期比7.2%増となる26万4077台となった。販売が好調だった事実は、先に本サイトでもお伝えした通り、第3四半期における日本国内の輸入車登録台数でMINIがトップを記録したことからも納得できるだろう。
ロールス・ロイスは第3四半期の販売が前年同期比で12.7%増を記録し、過去最高をマーク。今年1〜9月までの合計では、2625台を販売。この数字は前年同期比で0.8%増となるものだ。
新型モデルや追加グレードなどの積極投入により、BMWはグループ全体で堅調な成長をみせている。2017年2月からは新型5シリーズが市場投入されるなど、今後もさらなる成長が期待されるBMWである。
- BMWグループ2016年9月期販売台数実績
グループ全体:23万7973台(前年同月比+10.5%)
BMW:19万7419台(同+9.4%)
MINI:4万164台(同+16.1%)
ロールス・ロイス:390台(同+15.4%)
BMWモトラッド:1万2215台(同+10.2%)
- BMWグループ2016年累計(1〜9月期)販売台数実績
グループ全体:174万6638台(前年同期比+6.2%)
BMW:147万9936台(同+6.0%)
MINI:26万4077台(同+7.2%)
ロールス・ロイス:2625台(同+0.8%)
BMWモトラッド:11万6044台(同+3.2%)