エコブースト・ターボの実力を証明
フォードのトーラスとエクスプローラーが米国の警察用車両「ポリス・インターセプター」として使われていることはご存知の方もいるだろう。もちろん警察用車両すべてがフォード製というわけではなく、シボレーやダッジなど、他メーカー製の車両も存在する。
そんな中、このたびフォードは、ミシガン州警察およびロサンゼルス郡保安官事務所が実施した他メーカー製パトカーとの比較テストにおいて、自社製の車両が米国の警察車両として最速であったと発表した。テストは2017年モデルで行なわれた。
その結果、3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載するフォード製「ポリス・インターセプター・セダン」(トーラス)が、5.70秒の0-60mph(約97km/h)を記録し、ダッジ・チャージャー(5.7リッターV8)の6.05秒や、シボレー・カプリス(6.0リッターV8)の6.11秒を凌ぐ性能を持つことが証明されたとしている。
一方、やはり3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載するエクスプローラーがベースの「ポリス・インターセプター・ユーティリティ」は、0-60mphで6.40秒、0-100mph(約161km/h)で16.00秒を記録。5.3リッターV8を搭載するシボレー・タホのそれぞれ7.97秒、19.76秒を上回った。
この結果を受けて、フォードの警察車両担当エンジニアリングマネージャーであるアレン・マゴランは次のようにコメントしている。
「フォードの警察車両は、決して“直線番長”ではありません。非常に厳しい条件下で過酷なブレーキングやハンドリングのテストを繰り返し、バランスのとれた運動性能を実現しているのです」。
そもそも警察車両のお世話になることは避けたいものだが、今回のテストでフォード製の車両がとりわけ速いことが実証された。米国でドライブする際は、くれぐれも注意したいところだ。