アフターホイール界を支えてきたマルカサービスのオリジナルブランドに、MTW(マルカ・テイラード・ホイール)というブランドが仲間入りした。それは次世代のモビリティを見据えて新たな付加価値を訴えるもの。その第一弾として用意されたのはテスラ・モデル3専用ホイールだった。
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静音性、制振性を求めかつ重量を抑える設定
アフターホイールの老舗マルカサービスが展開するMID(マルカ・インテリジェント・デザイン)は、いつも市場の声をいち早く取り入れて最適解を提案してくれる。今回、新たに登場したブランドはMTW。マルカ・テイラード・ホイールという意味を持つ。現在、世界中が模索する次世代のモビリティに対して、そのデザインやスペックに寄り添い、機能的な付加価値を与えるために生まれた。
具体的な事例として、MTWはまずBEVの王道にあるテスラに挑んだ。モデル3専用ホイールとして用意されたのはTW027とTW010だ。モデル3の高重量やトルク性能をきっちりと受け止めながら、電費や乗り心地を犠牲にせず、そのうえでドレスアップを楽しめるようなホイールだ。
製品名が示すように、TW027は2×7本のスポーク、TW010は10本スポークを持つ。前者はいかにもスポーツホイールらしい意匠を持つ。スポークがリムを覆うようなリムオーバーデザインによってホイールをより大きくみせながら、スポークサイドはエッジを立てて立体感を強調し、精悍な印象も含ませている。対して後者は、5つのホールからバランスよく放たれる有機的なフィンオーバータイプのスポークが特徴的だ。光の当たり具合によって、立体感が浮き立って幾多もの表情をみせてくれる。ハイパーダークシルバー/リムエッジポリッシュという色味は高級感も引き立てる。
これら卓越したデザイン性だけでも魅力的ながら、両者とも8.0J×18インチ、そして19インチという潔い設定にも一家言ある。今作はBEVという自動車の資質を踏まえて、静音性、制振性を追い求めたインナーリム形状としたこと。走行中のロードノイズや段差を拾う時の反応がマイルドになるような設計を盛り込んだという。それは同時に重量増を招く側面があり、だからこそ重量を抑えるために純正ホイールのリム幅が8.5Jであるにも関わらず8.0Jに抑えて、なおかつ20インチの採用も見送った。ドレスアップ性を訴えながらにして、テスラ固有の世界観を踏まえつつ動的資質を究めていく姿勢にこそ、マルカサービスのモノづくりにかける想いが宿る。このサイズであれば純正のタイヤサイズを組み合わせることが可能となり、また純正ナットやセンターキャップを流用することもできる。まさにモデル3のために設定されたような銘柄だ。
今後はモデル3のみならず、話題沸騰中のモデルYなどにも対応するよう開発が進んでいる。マルカ・テイラード・ホイールという名前からして、今後は他のモデルに対しても”テイラーメイド”していくのだろう。これらの初作がモデル3界隈でスタンダードになり、MTW全体でBEV時代を支える存在へと成長する。そんな可能性を秘めたブランドである。
MTW TW027 for TESLA
◎サイズ/価格
18inch×8.0J/61,600~63,800円(税込)
19inch×8.0J/70,400~72,600円(税込)
◎カラー
セミグロスブラック/ディスク+アンダーカットDC
セミグロスブラック/アンダーカット
◎対応車種
テスラ・モデル3
MTW TW010 for TESLA
◎サイズ/価格
18inch×8.0J/61,600円(税込)
19inch×8.0J/70,400円(税込)
◎カラー
ハイパーダークシルバー/リムエッジポリッシュ
◎対応車種
テスラ・モデル3