エンジンは「CTS-V」の6.2L V8
キャデラックがプロトタイプカーによる耐久レース「IMSA」へ2017年シーズンより参戦するためのレースカー「キャデラックDPi-V.R」を発表した。キャデラックDPi-V.Rは、2017年1月28日から29日に米デイトナで開催されるIMSA第1戦のロレックス24時間に出場する予定だ。
デザインにはキャデラック市販モデルのハイパフォーマンス仕様であるVパフォーマンス・シリーズ、特にCTS-Vのイメージを反映したとのことで、縦ラインのライト、フラットな面とシャープなエッジで組み立てたボディの造形、明るい室内を連想させるキャノピー型のキャビン、台形型ラジエターグリルと共通するエアベントおよびインテーク形状を採用。また、リアビューミラーにはカメラ式を採用。同様の装備はキャデラックCT6に初採用されており、2017年モデルのCTS、XT5、エスカレードにも導入される予定となっている。
エンジンは、第3世代のCTS-V用および第5世代のエスカレード用と基本的なアーキテクチャーを共有する6.2リッターV8の自然吸気を搭載。IMSA規定のエアリストリクターを装着した状態で、最大許容回転数は7600rpm、最高出力は約600psを発生し、X-TRACパドルシフト・トランスミッションを通して後輪に伝達される。
キャデラックのヨハン・ダ・ネイシン社長は「北米最高峰のスポーツカーレースにキャデラックDPi-V.Rを投入することで、市販モデルのVパフォーマンス・シリーズのポートフォリオをさらに強化していきます」とコメントしている。