エンツォ・フェラーリ通り沿い1km以上の景観に沿って繰り広げられるライトアップショーは、フェラーリの代表的な車両の映像が映し出される
「フェラーリの本質を映し出し、成功を称え、より明るい未来へ向けて前進する」。フェラーリ会長のジョン・エルカン氏は、2023年12月4日(月)夜、マラネッロのファクトリーで初開催されたライトアップショーについてこう説明した。
このライトアップショーは、ファクトリー内の最も象徴的な建物のいくつかをバックグラウンドとして、5,000人を超える従業員で構成されるフェラーリのユニークな性質を光で表現するもので、プロジェクター、LEDバー、レーザー効果など400以上のエレメントを使い、最新の低エネルギー技術を駆使して作られた立体映像や光のアーキテクチャーが、エンツォ・フェラーリ通り沿い1km以上の景観に沿って繰り広げられた。
歴史的なエントランスを縁取るレンガのアーチには、1947年にまさにここでデビューを飾り、素晴らしいシリーズへと成長した「125S」や、今年の6月に「ル・マン 24時間耐久レース」で優勝した2台の「499P」をはじめ、長きにわたってこのアーチを通過して送り出された、代表的な車両の映像が映し出された。
赤くライトアップされた通りを進むと、かつてペイントファクトリーとして使われ、今回は巨大なスクリーンとなる塔へ行き着く。そのスクリーンには、跳ね馬が常に体現してきた、個人とチーム、伝統と革新、情熱と達成という価値観を映し出している。
続く作品は、今年のハイライトを記念して、レーシング、スポーツカー、ライフスタイルの全カテゴリーのすべての従業員を称え、各パートで働く人々の顔を描いた作品が発表された。従業員一人ひとりを株主とする自社株式取得制度など、過去数か月間に発表された、さまざまなイニシアチブの中核を成す取り組みだ。
レンツォ・ピアノが設計を手掛けた「La Galleria del Vento (ラ・ガレリア・デル・ヴェント)」は、フェラーリの歴史のあらゆる側面に浸透している技術革新を象徴するものとして選ばれた。色とりどりのビームによって建物の表面にエアロダイナミクスによる空気の流れが再現され、敷地内で最も制限された建物の中で行われる作業を、創造的に再解釈したものとなっていた。
ライトアップショーはフェラーリの歴史における新たな章に向けて進み、建設中の10万平米の新エリアの中心では、2024年6月に完成予定のE-ビルディングがライトアップされる。
「伝統と革新は、フェラーリにとって常に重要な価値親であり、私たちはほかの誰もできない方法で誇り高き伝統を築き続けています。この特別なライトアップショーは、偉業を可能にするフェラーリの従業員と、フェラーリを唯一無二な存在にしている世界中のフェラーリ・ファミリー全体に捧げます」とジョン・エルカン氏は語っている。
ライトアップショーは、フェラーリのすべての従業員とそのゲストが一緒に鑑賞できるよう、今後数日間に渡って連続的に開催される。