FCA USはこのほど、警察車両の「ダッジ・チャージャー・パシュート」の後方カメラとレーダーを使って、車両後方の動きを検出する「オフィサー・プロテクション・パッケージ」を無償で米国の各警察に提供すると発表した。
後退時だけでなく襲撃の監視にも利用
オフィサー・プロテクション・パッケージは、カリフォルニア州オーバーンのInterMotive社と共同で開発。この装置について、同社のセールス・オペレーション担当のジェフ・コモール副社長は次のように紹介している。
「この技術は、パトカーに乗る警察官の“第2の目”として機能し、駐停車中に車両後方からの襲撃を防ぐためのもので、駐停車中の警察官の安心感を高めるものです」。
この技術が開発された背景には、昨年起こった警察官襲撃事件の影響が大きいとのこと。このような装置を望む警察の声に、今回この2社が応えた格好だ。
オフィサー・プロテクション・パッケージは、センサーが異常を検知すると、チャイムによって警察官に注意を喚起する。警察官はセンターパネルのディスプレイに映し出される映像によって車両後方の様子を確認できるとともに、すべてのドアがロックされ、フロントウインドーが自動的に閉まる。さらにテールランプが点滅し、周囲に異常な状況であることを知らせるという。