フルモデルチェンジを受けて2代目に移行する新型「XC60」の発表をジュネーブショー2017で予定しているボルボ。同社は3月7日の初披露に先駆けて、いくつかの画像を含めた積極的なティーザーを展開しているが、2月28日にはその新型XC60に搭載される、いくつかの新しい先進運転支援システムが明らかにされた。
ステアリングのアシスト機能を追加
現行ボルボ車にも搭載されている「シティ・セーフティ」の拡張機能として加わった「ステアリングサポート機能」は、前方の障害物をクルマが検知すると、それを避けるためにステアリング操作を支援。サポートが受けられるのは50〜100km/hでの走行時で、車両や歩行者、大型動物との衝突回避に役立つ。
「オンライン・レーン・ミティゲーション」は、対向車線の車両との衝突を回避するための機能で、ステアリング操作のアシスト機能によって、走行レーンから無意識に逸脱しそうになるドライバーに注意を促すもの。この機能は60〜140km/hでの走行時に作動する。
さらに、後方や側方の死角にいる車両の存在をドアミラーのインジケーターによって知らせるBLIS(ブラインド・スポット・インフォーメーション・システム)には、ステアリング・アシスト機能が追加され、仮にドライバーが警告を無視したとしても衝突回避のためのステアリング操作が行われる。
ボルボでは、これらの新たな機能が、将来の完全自動運転に向けた明確なステップを示していると述べている。ボルボは2020年までに新しいボルボ車での交通事故による死亡者や重傷者をゼロにするという目標「VISION 2020」の実現を目指して、安全技術の向上に日々、取り組んでいる。新型XC60に導入される先進安全技術は、この目標達成に大きく貢献するものになりそうだ。