サンフランシスコ発の手頃で高品質な双眼鏡が、いよいよ日本に本格上陸した。コンパクトで頑丈なボディに最高級の光学部品を搭載し、アクセサリーキットを使えばスマートフォンでの撮影も可能なのだ。さて、アナタならどんな冒険に持っていく?
旅のバッグにコンパクトな双眼鏡を入れておくことが多い。自然散策やアウトドアレジャーだけでなく、街歩きでも遠くからお目当ての店を見つけたり、路上の案内板や交差点名を確認するなど意外に重宝するからだ。とはいえ使っているのはオペラグラスに毛が生えた程度だったので、探してはみたものの、高級機は遊び道具にはもったいないような本格仕様で値段もそれこそ目が飛び出そうだ。そこで見つけたのが本機である。
日本ではこの春発売の新製品で、ブランドの創業者はサンフランシスコの海辺で暮らす中、自分の求める双眼鏡がないことから開発を思いついたという。35年以上の歴史を持つ光学メーカーに研究開発を委託するとともに、3Dプリンターでの試作を重ね、理想の双眼鏡を作り上げた。グッドアイグラスと呼ばれる独自開発のコーティング技術は、多層膜を施すことでレンズの劣化原因である光の反射を抑え、傷つきにくくクリアな視界を実現した。また水深1mに30分間没しても浸水しない防水性や、本体内に窒素を封入しレンズの曇りも抑える。
こうした実用的な機能に加え、手に馴染むフォルムと全体に施された幾何学パターンも魅力だ。デザインはBMXのマッシュルーム型グリップ、パターンはフランク・ステラのミニマルアートワークや砂丘の風紋から着想している。目を引くカラーリングは自然界のカラーパレットから選ばれ、ビビッドでも派手過ぎず、シックな雰囲気だ。街中で首から下げてもスタイリッシュで、野鳥の会と間違われることもないだろう。
そしてもうひとつユニークな機能が、別売のアダプターにスマホをセットし、レンズ越しに写真や動画を撮影できることだ。スマホ以上の拡大率で手ブレも抑えたシャープな画像を残せる。イベントステージやサーキットなどで使うにもいいかもしれない。また撮影以外にもスマホのディスプレイに映し出した拡大画像を大人数で楽しめるのだ。
双眼鏡というアナログな道具だが、手にすれば普段気づかなかったような世界が目前に現れる。しかもスマホのようなデジタルツールと結びつくことでその魅力もさらに広がっていくのだ。これからの季節、野外フェスやキャンプにも活躍しそうだ。ポップなカラーとカジュアルなスタイルが気分をより一層軽やかに盛り上げてくれる。
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