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スポーツカーのアイコン、車内外を刷新!ポルシェ、新型「911カレラ」「911カレラGTS」の予約受注を開始

革新的な軽量ハイブリッドシステムを911で初搭載

ポルシェジャパンは新型911カレラおよび911カレラGTSの予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて開始した。

【画像26枚】リニューアルされた911シリーズ各モデルの詳細を見る!

ポルシェはスポーツカーのアイコンとも言える911を根本的にアップグレード、新型911カレラGTSは、超軽量パフォーマンスハイブリッドを搭載した初の公道走行可能な911となる。3.6Lの新開発パワートレインシステムは走行性能を大幅に向上させており、911カレラGTSクーペでは、0-100km/h加速3.0秒、最高速度312km/hを誇る。同時発売の911カレラは、刷新された3L水平対向ツインターボエンジンを搭載し、先代モデルよりも高いパワーを実現。

新型911はまた、デザインの刷新、エアロダイナミクスの向上、斬新なインテリア、標準装備のアップグレード、コネクティビティーの拡張を特徴としているという。ポルシェはこの911のリニューアルにより、わずか数カ月の間に全6モデルのうちパナメーラ、タイカン、マカン、911の4モデルを最新化したことになる。

モータースポーツにインスパイアされた革新的なパフォーマンスハイブリッド
新しい911カレラGTSでは、レースから得た知識がハイブリッドシステム設計の基礎として使用されているという。軽量でパワフルなT-ハイブリッドシステムには、新開発の電動ターボチャージャーを搭載。コンプレッサーとタービンホイールの間に組み込まれた電気モーターが、瞬時にターボチャージャーの速度を上げ、ブースト圧が即座に上昇するとしている。

ターボチャージャーの電気モーターはジェネレーターとしても機能し、最大11kW(15PS)の電力を発生。ウエイストゲートのない電動ターボチャージャーは、従来の2つのターボチャージャーに代わって1基のみでの使用を可能にし、よりダイナミックで応答性の高いパワー供給を実現したとのこと。

新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)には永久磁石同期モーターが組み込まれ、アイドル回転数でも最大150N・mの駆動トルクでエンジンをサポート、最大40kWの出力向上を実現。電気モーターはどちらも軽量コンパクトな高電圧バッテリーに接続されており、サイズと重量は従来の12Vスターターバッテリーに相当するが、最大1.9 kWhのエネルギー(総)を蓄え、400Vの電圧で作動。総重量を最適化するため、12V車載電気システム用に軽量リチウムイオンバッテリーが搭載されている。

T-ハイブリッドドライブの中心である新開発3.6L水平対向エンジン(先代から0.6L拡大)は、高電圧システムによりエアコンコンプレッサーを電動で駆動することが可能になり、その結果ベルト駆動を省略、大幅にコンパクト化。これにより、電源ユニット上部にパルスインバーターとDC-DCコンバーター用のスペースを確保。

電動アシストなしでも、水平対向エンジンは485PSの出力と570N・mのトルクを発生。システムの合計出力は541PS、合計トルクは610N・mで、先代より61PSアップしている。

911カレラの3L水平対向ツインターボエンジンも全面的に刷新され、インタークーラーをエンジン上部に配置。排出ガスの低減と出力向上(394ps、450N・m)を同時に達成した。0-100km/h加速タイムは4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は3.9秒)、最高速度は294km/hで、先代と比較するとそれぞれ0.1秒、1km/hの向上となる。

最適化されたサスペンションとアクティブエアロダイナミクス
サスペンションも見直されており、911カレラGTSではリアアクスルステアリングを初めて標準装備、高速走行時の安定性が向上し、回転半径が小さくなったという。ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)アンチロール安定化システムをパフォーマンスハイブリッドの高電圧システムに統合、電気油圧制御システムの使用が可能になり、システムの柔軟性と精度がさらに高まったとしている。可変ダンパーシステム(PASM)を備えたスポーツサスペンションと10mm下げた車高が、GTSの特徴。

ホイールは計7種、19/20インチまたは20/21インチのホイールデザインを用意。911カレラに初めて採用されたエクスクルーシブデザインのホイールは、空気抵抗係数を低減し、効率を高めるカーボンブレードを装備する。911カレラGTSは、幅11.5インチの21インチホイールと315/30 ZR 21タイヤをリアに標準装備、フロントは245/35 ZR 20タイヤを8.5インチ幅の20インチホイールに装着。

スポーティーに合理化されたエクステリア
エクステリアのアップデートはエアロダイナミクスとパフォーマンスの向上に的を絞ったもので、新デザインのバンパーのほか、911初の標準装備となった4灯のグラフィックを備えるマトリックスLEDヘッドライトを採用。これによりフロントドライビングライトを省略、フロントに大型の冷却ベントを設けるスペースを確保している。

911カレラGTSのフロントには、縦5つのアクティブ冷却エアフラップと、両側に隠されたフラップを配置。これらのフラップはアンダーボディのアダプティブフロントディフューザーによって補完され、空気の流れを制御する。

オプションとして、32,000以上の光点を備えたHDマトリックスLED機能を装備する新しいヘッドライトも用意。高性能ハイビームは600m以上先まで照射するほか、ドライビングモードに依存するダイナミックコーナリングライト、レーンブライトニング、工事現場・ボトルネックライト、ピクセル単位で精確な防眩ハイビームなど、革新的な追加機能も備えているという。

各サイド5枚のフィンを備えたリアグリルも再設計され、リアウインドウに接続し、下の格納式スポイラーに溶け込むかたちとなった。911カレラにはオプションでスポーツエグゾーストシステムを用意、911カレラGTSにはGTS専用のスポーツエキゾーストシステムが標準装備される。また、オプションのエアロキットも用意されている。

フルデジタルコックピットと拡張されたコネクティビティー
クーペモデルではインテリアは2シーターとして標準設計されているが、追加料金なしで2+2シートの構成も可能。ドライバーを中心とした直感的で素早い操作に重点が置かれており、重要なコントロールエレメント(ドライビングモードスイッチ、ドライバーアシスタンスレバー、スタートボタンなど)はステアリングホイール上または周囲に直接配置。

センターコンソールの収納コンパートメントには、電磁誘導充電機能を備えたスマートフォン用の冷却コンパートメントも装備されている。また、メーターパネルは911初のフルデジタル(12.6インチの曲面ディスプレイ)で、レブカウンターを中央とするポルシェ伝統の5連メーター配置のクラシックディスプレイを含む、最大7種類の表示が可能だという。

ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)システムは、10.9インチの高解像度センターディスプレイで操作。ドライビングモードのカスタマイズ性やドライバーアシスタンスシステムの操作性が大幅に改善されたとのこと。

新しいコネクティビティー機能も装備され、QRコードはポルシェIDによるPCMへのログオンプロセスを大幅に簡素化。Apple CarPlayは車により深く統合され、必要に応じてメーターパネルに情報を表示。Siri音声アシスタントなどを介してAppleエコシステムで車両機能を直接操作することができるという。駐車中のビデオストリーミングもオプションで利用可能となった。SpotifyやApple Musicなどのアプリは、スマートフォンを接続しなくてもPCMのネイティブアプリとして使用できるとのこと。

LE VOLANT web編集部

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