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アウディ、SUVクーペ「Q8」に改良版「RS Q8」とさらなる強力版「RS Q8パフォーマンス」を導入!

640psを誇る”パフォーマンス”の登場

アウディは、SUVクーペ「Audi(アウディ)Q8」シリーズに、RS Q8の改良版、およびRS Q8 performance(パフォーマンス)を導入した。両モデルともに6月27日から受注を始めている。

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アウディスポーツは、新RS Q8およびRS Q8パフォーマンスを高性能SUVとしてデザイン。新しいフロントエプロンは、際立たせたエアインテークやハニカムグリル、ハイグロスブラックのブレード(RS Q8 パフォーマンスではマットグレー)を備え、シリーズのトップモデルであることが強調されている。

大型のシングルフレームグリルは、各ハニカムセルが3次元的にデザインされた新たなデザインを採用、リヤセクションでは2本の楕円形テールパイプを、RSモデルで初めて取り入れた。

ふたつの出力レベルを持つ8気筒エンジン
RS Q8には、441 kW(600ps)の出力と800 Nmのトルク(2,200~4,500 rpm)を持つツインターボチャージャー付き8気筒エンジンを搭載、0-100 km/h加速はわずか3.8秒。標準では電子制御により最高速度250 km/hだが、オプションで280 km/h、さらに最大305 km/hまで引き上げることが可能だという。

一方、RS Q8パフォーマンスには、471 kW(640ps)の出力と850 Nmのトルクを持つ8気筒エンジンを搭載、0-100 km/h加速3.6秒を誇る。これはRS Q8市販モデル中で最も高出力であり、アウディスポーツGmbH史上、最も強力な市販ガソリンエンジンとのこと。

また、新開発の軽量エキゾーストシステムがRS Q8 パフォーマンスの出力向上に貢献しており、よりスポーティで魅力的なサウンドも生むという。さらに、オプションのRSスポーツエキゾーストシステムに換装すれば、より強烈なサウンド体験が提供されるとのことだ。

パワーを伝達、運転の楽しさに変換する足周り
両モデルともに、フルタイムquattro四輪駆動システムと8速ティプトロニックの組み合わせが標準装備、エンジンパワーは前後の車軸に40:60の比率で分配されるという。スリップした場合には、駆動トルクの70%までを前輪に、85%までを後輪に伝達。これにより、さらに正確なコーナリング、少ないアンダーステア、そしてより正確なターンインが実現されるとのことだ。

また、いずれのモデルにも、RS専用にチューニングされたアダプティブエアサスペンションスポーツが標準装備される。このサスペンションにより、車高は最大90mmの範囲で可変。電動アクティブロールスタビライゼーション(eAWS)もオプションで設定、これによりボディ横方向の動きが大幅かつ最小限に抑えられるという。

ふたつに分かれたスタビライザーの間にコンパクトな電動モーターが配置され、両軸に接続。直進時はスタビライザーがふたつ分かれ車体の動きを減少、コーナリング時には電動モーターが互いに逆方向に回転させ、横方向の傾きを減少させるとのこと。48VのリチウムイオンバッテリーがeAWSに電力を供給し、それぞれ最大1.5キロワットの電力が両モーターに送られる。

RS Q8にオプションで用意されたダイナミックパッケージプラスでは最高速度が305 km/hまで引き上げられる。その内容は、電動アクティブロールスタビライゼーション、quattroスポーツディファレンシャル、そしてRSセラミックブレーキシステム(RS Q8パフォーマンスでは標準装備)など。

標準装備のオールホイールステアリングは、高トルクの電動スピンドルドライブにより、俊敏性と安定性に寄与するとのこと。素早い車線変更時には、後輪が前輪とは同方向に最大1.5度回転。低速時には、後輪が前輪とは逆方向に最大5度回転し、それにより回転半径が縮小されるという。

なお、RS Q8パフォーマンスは市場導入の直後に、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)にて、最速SUVのタイトルを獲得している。レーシングドライバー兼開発ドライバーのフランク・スティップラーにより、20.832kmのアイフェルのトラックをわずか7分36秒698で完走。これは、SUVクラス、オフロードモデル、バン、ピックアップのかつての最速車両よりも2秒以上速く、アップグレード前のRS Q8よりも約6秒速いタイムとのことだ。

シリーズのトップモデルには新しいライティングテクノロジーも
Q8のプロダクトアップグレードと同様に、最強モデルであるRS Q8ではマトリクスLEDヘッドライトを使用、オプションとしてAudiレーザーライトを追加したHDマトリクスLEDヘッドライトも装着可能だ。このレーザーライトは、通常のハイビームよりもはるかに広い範囲を照射し、もうひとつのハイビームとして機能するという。

さらに、5種類のデジタルデイタイムランニングライトシグネチャーが表情を演出。シグネチャーはMMIを通じて選択可能で、RS Q8専用のチェッカーフラッグデザインも含まれている。リアには、RS Q8として初めて、5つのデジタルライトシグネチャーを特徴とする、大部分がデジタル化されたOLEDリヤライトを採用。アシスタンスシステムと連動した近接表示機能が、道路の安全性を向上するとしている。

ホイールからステッチまでスポーティに!各種装備オプション
両モデルの外観には、サヒールゴールド、アスカリブルー、チリレッドの3つのメタリックオプションを含む、多様な新ボディカラーを用意。標準カラーに加え、Audi exclusiveが様々な仕上げリクエストに応えるとのことだ。

両車の外観は、標準カラーの違いと多くの外装部品の素材の違いによって差別化されている。RS Q8では、ドアミラー、フロントスポイラーエレメント、ウィンドウとリヤディフューザーのトリムはすべてブラックであるのに対し、RS Q8パフォーマンスではドアミラー、フロントスポイラーエレメント、リヤディフューザーがマットグレー、その他の装備はすべてハイグロスブラック。アウディスポーツが用意するRS Q8パフォーマンス用追加パッケージでは、上述のRS Q8の標準アイテムが、すべてマットカーボンまたはハイグロスブラックとなる。

RS Q8では、新しいオプションの23インチ6-Yスポークデザインアルミホイールは295/35タイヤを装着し、Q8シリーズ標準モデルとは明確に区別される。両モデルともに標準で装備されるのは、22インチ10スポークアルミホイール(295/40)。その後ろには、RSブレーキシステムのベンチレーテッドブレーキディスク(フロント420mm、リヤ370mm)が姿を覗かせる。

ブレーキキャリパーはブラックが標準、オプションではレッド仕上げ(RSロゴ入り)。制動力を高めるというRSセラミックブレーキは、RS Q8ではオプション、同パフォーマンスでは標準装備。ディスク径はフロントが440 mm、リヤが370 mmとなる。

RS Q8パフォーマンス専用オプションとして、鍛造・切削加工で製造された23インチアルミホイールも存在。ブレーキ冷却性能を確保するほか、標準の22インチホイールより約5kgバネ下重量を減少させ(1輪あたり)、合計約20㎏の減少によりスロットルレスポンスも向上。高性能なピレリP Zero 295/35 R23タイヤも選択可能で、より正確でダイナミックなハンドリングが実現されるという。

インテリアにはレッド、グレー、ブルーのRSデザインパッケージを用意、ブルーパッケージはRS Q8パフォーマンス専用。センターコンソールのブレード、フロアマット、ステアリングホイール、シートベルトのエッジには、レッドまたはグレーのコントラストステッチが施されている。ブルーRSデザインパッケージでは、シートベルト全体の色がオーシャンブルーとなる。

両モデルの装飾インレイは、シルバーのライナーエンボス加工が施されたマットブラッシュドアルミニウム、アルミニウムレースアンスラサイト、マットカーボンツイル、グレーオークから選択できる。

RS Q8パフォーマンス専用オプションとして、ダイアゴナルブラッシュドブラックアルミニウムも用意されている。さらに、RSデザインパッケージプラスには3種のカラーオプションがあり、リクエストに応じて提供される。

RS Q8パフォーマンス専用の特別機能としては、「RSパフォーマンス」の文字を地面に投影するエントランスLEDが存在。12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスは、マニュアルモードでシフトライトインジケーターを備えており、回転数の表示が緑から黄色、赤に変わり、点滅により最適なギアチェンジのタイミングを示すという。

LE VOLANT web編集部

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