ウェーレインのデイトナ参戦のほか、ダ・コスタもフロリダで開催される耐久クラシックレースに挑み、ファンを沸かせる予定
ポルシェのワークスドライバー、パスカル・ウェーレイン(ドイツ)が「デイトナ24時間レース」に初参戦する。「フォーミュラE」のワールドチャンピオンに輝いたドイツ出身の彼は、「JDCミラー・モータースポーツ」から「ポルシェ963」のステアリングを握り、2025年1月25日(土),26日(日)に「IMSA (アメリカの国際モータースポーツ協会)」デビューを果たす。
「タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム」でウェーレインのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタも、フロリダで開催される「耐久クラシックレース」に参戦する。ダ・コスタは、「インター・ユーロポール・コンペティション」のLMP2クラスで「オレカ・ギブソン」をドライブする。
この2人のフォーミュラEスターは、メキシコ・シティで開催される「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」の第2戦から、「24時間前の咆哮」と呼ばれるフロリダでの事前テストに直行する。
デイトナ24時間レースは、「北米IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ」の伝統的な開幕戦である。第59回大会は、2025年1月25日(土),26日(日)に米フロリダ州の「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」で開催される。
「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」と「プロトン・コンペティションカー」による2台のハイブリッド・プロトタイプ、そしてカスタマーチームであるJDCミラー・モータースポーツの963が出走予定だ。
【写真19枚】ファクトリーチームの7号車ポルシェ963は今年1月のレースで優勝している
フォーミュラE世界チャンピオンのパスカル・ウェーレインは、このGTPマシンのコックピットでデイトナ・デビューを飾る。このポルシェのワークスドライバーは、オランダのティメン・バン・デル・ヘルム、米ブライス・アロンと85号車を共有する。ファクトリーチームの7号車ポルシェ963は今年1月のレースで優勝し、ドイツのスポーツカーメーカーのデイトナ通算優勝記録を19に伸ばしている。
「僕はいつもスポーツカーに乗りたいと思っていました。それはレーシングドライバーとしての目標のひとつです。いま、僕はそこで自分自身を証明する機会にも恵まれています。とてもうれしいです!
11月中旬のJDCミラー・モータースポーツとのテストドライブはうまくいきました。ポルシェ963は、僕が乗っていた頃のDTMマシンを思い出させてくれました。いまはサンパウロでの事故から回復しているところですが、1月には万全のコンディションに戻したいです」
ウェーレインはすでに2022年10月のセブリングで963を知っている。2024年11月には、デイトナでのテスト走行でJDCミラー・モータースポーツのポルシェ963のステアリングを握り、さらなる経験を積むことができたようだ。
ハイブリッド・プロトタイプでの次の走行は、1月17日からデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される「Roar before the 24」の一環として行われる。この3日間の公式テストは、IMSAの新シーズン開幕を告げるものである。
ウェーレインのフォーミュラEでのポルシェ・チームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタも、同じ会場でサーキットに乗り込む。このポルトガル人ドライバーは、インター・ユーロポール・コンペティション・チームのLMP2レーシングカーのステアリングを握る。
「デイトナ24時間レースで再びアタックできることをとてもうれしく思っているよ。特に、昨シーズンのIMSAでLMP2チャンピオンを獲得したチームとね。だから、このチームは僕のLMP2クラス復帰に最適なんだ。ようやくスタートを切れ、チームやチームメイトと仕事をするのが待ち遠しい」とダ・コスタは喜びを語った。
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、耐久レースで多くの経験を積んでいる。このポルトガル人ポルシェ・ワークスドライバーは、「チーム・イオタ」からすでに4回ル・マン24時間レースに参戦している。LMP2クラスのオレカで3回、そして2023年シーズンはイギリスのプライベーターチームからポルシェ963のステアリングを握って参戦する。