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電動化時代に「操る喜び」を問う新世代スペシャリティスポーツ
本田技研工業は2025年9月4日、新型「PRELUDE(プレリュード)」を翌9月5日に発売すると発表した。電動化が進む現代において、ブランドの根幹である「操る喜び」を継承し、新たな価値を提示するスペシャリティスポーツハイブリッドとして市場に投入される。月間販売計画台数は300台を予定している。
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ホンダの電動化戦略を担う“前奏曲”、月販300台で市場投入
発表に際して登壇した、取締役執行役専務 四輪事業本部長の井上勝史氏は、次のように語った。
「充電インフラの課題がなく、CO2排出力削減にも貢献するハイブリッド車の需要は拡大が続く見込みで、2030年のハイブリッド車の販売台数目標を220万台に引き上げる。これからの電動化戦略に向けたまさに“前奏曲”として、このプレリュードは登場した」
さらに、執行職総合地域本部 日本統括部 統括部長の川坂英生氏は、
「国内におけるハイブリッド車の幅広いラインナップを展開し、年間70万台の安定的な販売を目指していく。プレリュードは、2ドアクーペというスペシャリティなモデルだけに、ただの移動手段ではなく、それ以上の価値を求めるユーザーに届けていきたい」
と語った。また、北米では今年の年末、欧州では来年にグローバル展開を予定しているが、いち早く日本のユーザーに届けられるのも嬉しい。
コンセプトは「グライダー」。滑空するような高揚感をまとうエクステリアとインテリア
新型プレリュードのグランドコンセプトは、大空を自由に滑空するグライダーに着想を得た「UNLIMITED GLIDE」。エクステリアは、低くシャープなフロントノーズと抑揚のあるなめらかなボディラインが特徴で、ワイド&ローなスタンスがダイナミックな走りを予感させる。
インテリアもまた「滑空するような高揚感」をテーマとし、運転席と助手席でシートの形状を作り分けることで、スポーツ走行時のホールド性と日常の快適性を両立。内装色は「ブルー×ホワイト」、「ブラック×ブルー」を用意。Dシェイプステアリングや専用のフルグラフィックメーターが走りへの期待感を高め、スポーツカーらしいプロポーションと、ゴルフバッグやスーツケースを積載できる実用的な荷室空間を確保している。
心臓部は「e:HEV」、骨格は「TYPE R」。走りのホンダを象徴するメカニズム
パワートレインは独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。これにホンダ車初となる新制御技術「Honda S+ Shift」を採用したのがトピック。モーター駆動でありながら仮想の8段変速により、有段変速機のようなダイレクトな駆動レスポンスと鋭いシフトフィールを実現。エンジンサウンドを最適化するアクティブサウンドコントロールとの協調で、五感を刺激する走りを提供する。ドライブモードは「SPORT」「GT」「COMFORT」に加え、個別の設定が可能な「INDIVIDUAL」モードも用意される。
シャシーはCIVIC TYPE Rをベースに専用セッティングを施し、応答性の良いハンドリングと上質な乗り心地を追求。アダプティブ・ダンパー・システムやBrembo社製フロントブレーキなどを装備し、高い走行性能を支える。
さらに標準装備の先進安全運転支援システム「Honda SENSING」はプレリュード専用セッティングとなっているほか、インフォテインメントにはGoogleを搭載した9インチのHonda CONNECTディスプレー、BOSEプレミアムサウンドシステムも標準で搭載される。
メーカー希望小売価格は6,179,800円(税込)。ボディカラーには新色の「ムーンリットホワイト・パール」などを用意。オンラインストア「Honda ON」限定の2トーンカラーも数量限定で販売される。また、新たな試みとして、一部のHonda Cars店舗でレンタカーを展開し、より多くの人がプレリュードの走りを体験できる機会を提供するとのことだ。
■PRELUDE情報サイト:http://www.honda.co.jp/PRELUDE
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