LE VOLANT モデルカー俱楽部

いよいよインテリア自作に! 愛車「アルファロメオ159スポーツワゴン」のフルスクラッチに挑む・第5回【LE VOLANTモデルカー俱楽部】

インテリアタブはプラ板で自作し…

お久しぶりのアルファ159SWスクラッチ、今回は第5回です。前回(第4回)はボディの大まかな形状出しと、それを確認するために軽くサーフェイサーを吹き付けたところまででした。幸い、形状に大きな狂いはなく、微妙な修正と左右差を整えていく作業となりそう。

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内装だけでなくボディもさらにいじる

ということで、今回のメインはある程度出たボディ形状に合わせ、内装を再現していく作業となります。

まずは、プラ板で内装の囲いを作っていくことからスタート。ホイールベースの長さ・ウィンドウハウスまでの高さに合わせたサイド面と、ボディ内側の室内となる幅に合わせプラ板を切り出し箱組みします。一番最初の段階で切り出したシャシーのベースとなるプラ板に合わせ、ボディを被せてみました。大体の収まり具合を確認し調整したら、構成パーツの再現方法を考えていきます。

フロントシートですが、これをイチから作り出すと苦労しそうなので、ジャンクパーツから似た形状のシートをベースに、形状を合わせていくことにしました。大まかなアウトラインを削り出し、ボリュームが足りない箇所はペースト状のUV硬化パテを盛り付け、形状を合わせていきます。

中央部のリブはプラ材を並べて再現。アクリルブロックに貼り付けてヤスリで整えることで形状を合わせることができます。またその際、シートらしい柔らかな形状を意識して削り出すといいでしょう。リアシートは比較的平面形状なので、目盛りつきプラ板をベースに制作。フロントと同じくリブ部分はプラ材を並べて制作しています。リアシートは面積が多いブロック部分があるので、カクカクさせず柔らかさを加えることが重要となります。

前後シートが出来上がれば箱組内装に配置して各パーツの配置具合を考えていきます。センターコンソールのアームレストは目盛りつきプラ板をあてがい切り詰めながらあたりをつけ、プラ板の箱組みで再現。

プラ板の箱組みとジャンクをベースとした自作パーツにより、インテリアを構築していく。

ダッシュボードは一旦ジャンクパーツを配置してイメージを掴みつつプラ板でベースを組んだ上に、ウィンドウエアブロウ部分をジャンクパーツより切り取り流用し貼り付け、各部をバラバラにブロック単位に分解して、部分部分で再現していくことにします。とりあえず今回は大まかな要素を抜き出してベースとし、次回以降、肉付け&ディテールの追加をしていく予定です。

ボディ形状も大まかには整って来たものの、近くなって来たからこそ違和感を抱く部分も見えてきます。やはりアコードワゴンをベースにしているものですから、ほとんどパネル形状は違っているわけで、ボンネット中央の膨らみの違いが気になってきました。ある程度ヤスリで削って解消しようとしたものの、プラそのものが薄くなってたわみが出て形状が出せなくなり……。

ここからパテ等で裏打ちをして削っていくという方法も考えられますが、経験上、薄くなったプラが浮き上がったりと悪さをすることが多いので、ここで一旦ボンネットを切り取り削除し、新たにプラ板をあてがってパテで形状を整えました。これでますます元のアコードワゴンの要素がなくなってきました(笑)。

といったところで、今回の作業はここまで。文章にすると一瞬ですが結構な作業、と言うか、これらを再現するための思考に費やしている時間は、かなりのものだったりします。

むっくらと膨らみすぎているボンネットは思い切りよく切り取り、プラ板とパテで自作することに。

実車にも悪戦苦闘の日々!(でも楽しい)

さて、最近のウチの159(実車)ですが……またまたトラブルの洗礼が続いております(泣)。まあそろそろ20年が近づいてきてるので仕方ない部分もあるのですけどね。

前回スターターを交換してしばらくは問題もなく、やってきた車検を通したり、消耗品を交換したりと、このままあと二年くらい乗れたらな……なんて考えていたら。何やらギア抜けが頻発するように……。それでも一度停止し、ギアをリバースに入れて再度1速へ入れれば再起動(?)してくれるのでとりあえず乗れていたのですが……。

ある時、走らせていると恐怖のアラーム音とギアボックスアラートのインジケータが点滅。「うわっキタ!」と思ったものの、すぐその表示は消え、「なんだったんだ?」と気にしながら走行していると、突然のアラーム音と見たことのない警告、そしてアクセルが効かずにそのままエンジンストップ!! 「何事!!??」と慌てて路肩に止めたものの、その後全くうんともすんとも動かなくなってしまいました。うわ、まじか?

と途方に暮れつつ、修理工場に連絡。すると「一応そのまま少し待ってみて、もう一度再始動してみてください。もしかしたら……」との事で、三角反射板を立てつつ暫し待つと、なんとエンジン再始動! 助かった!と修理工場へ。怖いなぁと思いながらの運転なんですが、これが全く何事も無く走ってくれる。一体なんだったんだと思いつつ工場に到着するも、やはり原因は掴めず。ここは専門のディーラーに行った方が良いということで一旦は帰宅。その後さらに問題は根深いことになっていくのです……。

というわけで今回はここまで。ぜひ次回も楽しみにお待ちください〜!!

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「モデル・カーズ」誌を出発点として、現在は「モデルアート」誌を中心に活躍する、自動車専門のプロ・モデラー。改造の大胆さ・作業の繊細さ、ともに定評がある。模型用工具や塗料の開発に関わることもしばしば。

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