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車体に舞うポピーは追悼のしるし。ベントレー、85年前の記憶に捧げるワンオフ「ベンテイガ EWB」公開

かつて戦争のため命を落とした同僚たちのために

ベントレーは2025年11月7日、英国の戦没者追悼記念日(リメンブランス・デー)に合わせ、ワンオフモデル「ベンテイガEWBアズール」を公開した。これは85年前の「バトル・オブ・ブリテン」で、クルー工場の爆撃により命を落とした17名の従業員を追悼するために製作されたものだ。デザインチームと社内退役軍人ネットワークが共同開発し、車体には航空機や犠牲者のイニシャル入りのポピー(ケシの花)があしらわれている。

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国に奉仕した人々を称え、彼らの遺産を継承する

今回発表されたリメンブランス・カーは、ベントレーのデザインチームと、社内の退役軍人および予備役軍人を支援する従業員ネットワーク「BeReady」が共同で開発したもので、今年で4台目となる。2025年のデザインは「バトル・オブ・ブリテン」に焦点を当てており、85年前の1940年、クルー工場でマーリン航空エンジンの製造中に爆撃を受け、命を落とした17名の従業員への追悼の意が込められている。

車両のエクステリアはサテン・アーティカ・ホワイトで仕上げられ、サイドのウィングベント後方には航空機のシルエットが配し、その下に多数のポピー(ケシの花)が描かれている。このポピーは徐々に大きくされており、航空機から投下されているところを表現したようだ。

また、亡くなった17名の追悼として、ポピーへとつながるそれぞれの赤いラインにはゴールドメタリックでイニシャルが配された。フロントグリルには「85」の数字があしらわれ、インテリアにも特注のポピーの刺繍が施されている。

ベントレーモーターズのデザイン・ディレクター、ロビン・ペイジ氏は次のように述べている。
「この毎年のプロジェクトは、私たちのチームにとって最も意義深いもののひとつであり、私たちの集団としての記憶と、数え切れないほどの人々が払った犠牲の象徴です。流れ落ちるポピーから金色のイニシャルに至るまで、ベンテイガのあらゆるディテールが、国に奉仕した人々を称え、彼らの遺産がデザインを通じてインスピレーションを与え続けることを確実にしています」

また、プロダクトライン・ディレクターのクリス・コール氏は次のようにコメントした。
「ベントレーは、世界中の軍隊、そして『Be Ready』ネットワークを通じてクルーの同僚たちへの敬意とコミットメントを示し続けています。私たちは今年、英国の軍隊協約(Armed Forces Covenant)のシルバー・ステータスを授与されたことを誇りに思います。そして今年のリメンブランス(追悼)では、バトル・オブ・ブリテンから85周年、そして1940年12月のクルー工場への爆撃によるロールス・ロイスとベントレーの同僚17名の悲しい喪失に特に焦点を当てます」

この特別なベンテイガEWBは、英国アングルシーで開催されるミッション・モータースポーツ主催の「レース・オブ・リメンブランス」でコースカーを務める予定だ。その後、11月11日にはクルー本社での追悼イベントに戻り、11月18日にはチェシャー州国王代理賞の授賞式で展示されることになっている。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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