コラム

「空飛ぶクルマ」が普及する未来、それでも“車輪”は生き残るのか?【中三川大地の車輪革命】第1回《LE VOLANT LAB》

HREとGEアディティブとのコラボで生まれたチタニウム製3Dプリンティングホイール「HRE 3D+(プラス)」(Photo: HRE Wheels)。
アウディ、エアバス、イタルデザインの3社で共同開発した「Pop.Up Next」(Phoro: ITALDESGIN)。
アウディ、エアバス、イタルデザインの3社で共同開発した「Pop.Up Next」(Phoro: ITALDESGIN)。
アウディ、エアバス、イタルデザインの3社で共同開発した「Pop.Up Next」(Phoro: ITALDESGIN)。
スズキとSkyDriveが製造する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」Photo: SkyDrive)。
スズキとSkyDriveが製造する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」Photo: SkyDrive)。
HREとGEアディティブとのコラボで生まれたチタニウム製3Dプリンティングホイール「HRE 3D+(プラス)」(Photo: HRE Wheels)。
HREとGEアディティブとのコラボで生まれたチタニウム製3Dプリンティングホイール「HRE 3D+(プラス)」(Photo: HRE Wheels)。
ミシュランがGMと共同で発表した乗用車向けの新世代エアレスタイヤテクノロジー「ミシュラン・アプティス・プロトタイプ」(Photo: MICHELIN)。

車輪にまつわる、昔といま、そしてこれから

自動車ジャーナリスト・中三川大地氏による新連載『車輪革命』がいよいよ始動。かつてカスタムカー雑誌で異彩を放った名コラムが、空飛ぶクルマや自動運転が現実味を帯びる現代に復活します。技術革新が進むなかで“車輪”は消滅するのか、それとも新たな価値を持つのか。変わりゆくモータリゼーションの行方を、独自の「革命」的視点と筆致で綴る自動車エッセイ。第1回は、タイトルの由来と車輪の未来について語ってもらいます。

【画像8枚】ドローン型モビリティから芸術的な次世代ホイールまで。「車輪革命」を象徴するテクノロジーの数々を見る

等身大で、革命じみたことを書き連ねます

20代中盤で無謀にもフリーランスになってすぐに、縁あってル・ボラン本誌に携わらせていただいて、ふと気がついたら20年以上が経つ。光陰矢のごとしを実感する今日このごろ、この場であらためて連載を持たせていただくことになり、まっさきに『車輪革命』というフレーズが頭に浮かんだ。クルマが空を飛んだら車輪はなくなるかも……というのは後述するとして、いまのところクルマに欠かせないのが車輪だ。だから、それを構築する技術や、カーカルチャーなんかをひっくるめて“革命”っぽいのを取り上げようかと。別に革命って言葉を想起させるほど仰々しいもんじゃなくて、日常で感じたこと、考えたことを、それっぽく書き連ねていきます。みなさま、どうぞよろしくお願いします。

なんで『車輪革命』ってタイトルを思いついたのか

実は自分自身のパクリ……もといオマージュだ。ル・ボランを刊行している芸文社には、かつて「eS4」という改造車雑誌があった。厳密にいえば、しばらく発売されていないだけで、決してまだ途絶えたわけではないと信じている。僕はそこで連載記事を持たせていただいていた。それが『車輪革命』という大それた名の、コラムっぽい記事だった。eS4はとくにぶっ飛んだアフターホイールを取り上げまくる雑誌だったから「ホイールの観点からモータリゼーションの行くすえを切り取ろう」という大層なテーマだったような気がする。

ミシュランがGMと共同で発表した乗用車向けの新世代エアレスタイヤテクノロジー「ミシュラン・アプティス・プロトタイプ」(Photo:  MICHELIN)。

ミシュランがGMと共同で発表した乗用車向けの新世代エアレスタイヤテクノロジー「ミシュラン・アプティス・プロトタイプ」(Photo: MICHELIN)。

連載を始めたのは2019年ごろ。最初は「自動運転が突き進むと、制御の関係から、タイヤサイズを変えたり、アフターホイールが履けなくなる」とか。「タイヤとホイールを一体化せざるを得ないエアレスタイヤやイン・ホイール・モーターが普及して、アフターホイールが絶滅する」とか。いやいや「空飛ぶクルマが普及して車輪そのものがなくなる」とか。とにかくアフター業界にとって、悲観めいたことばかり書いていた。そんなこと取り上げて業界に逆風を吹かせるんじゃないよって、アフターホイールを売ってる人に怒られたっけ、わりと真剣に。

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中三川大地

AUTHOR

1979年生まれ。自動車雑誌の編集部勤務を経て25歳で独立。以後、フリーランスのモノ書き、ジャーナリストとして活動する。「姿、技術、時流、考えかた」などを堅実かつ独自の切り口で表現、考察する。正確性を追求しながら、文章の表現形式に「スタイル」を貫き、わかりやすくおもしろい表現にこだわる。輸入車、国産車問わず、アフターパーツやカスタム、モータースポーツに関する造詣が深い。

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