コラム

ルフトハンザ機長が愛するポルシェ・マカンGTS。「地上の翼」と駆ける年6万kmの流儀

ルフトハンザの女性機長コーデュラ・プラウムさんとポルシェ・マカンGTS
ルフトハンザの女性機長コーデュラ・プラウムさんとポルシェ・マカンGTS
ルフトハンザの女性機長コーデュラ・プラウムさんとポルシェ・マカンGTS
ルフトハンザの女性機長コーデュラ・プラウムさんとポルシェ・マカンGTS
ルフトハンザの女性機長コーデュラ・プラウムさんとポルシェ・マカンGTS

空と陸、二つのコックピットを操るプロフェッショナルが選んだ「GTS

ルフトハンザドイツ航空の機長として、これまでに地球270周分に相当する距離を飛行してきたコーデュラ・プラウム(Cordula Pflaum)さん。男性中心の航空業界でパイオニアとして道を切り拓いてきた彼女は、空の仕事を離れたプライベートでも強力なエンジンに囲まれる生活を送っている。年間6万kmもの距離を走破する彼女が、地上のパートナーとして選んだのはポルシェのマカンGTS。空と陸、二つのコクピットを操る彼女の情熱と哲学に迫る。

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「飛ぶ女性」ではなく「飛ぶ人間」として。雲上の18000時間とパイオニアの矜持

数字は嘘をつかない。コーデュラ・プラウムさんはこれまでに1万8000時間の飛行時間を記録しており、これはコックピットの中で丸々750日以上を過ごした計算になる。人生のうち約2年間を雲の上で過ごしてきた彼女だが、その道のりは平坦なものではなかった。

1969年に北ドイツで生まれたプラウムさんは、幼い頃から鳥の目線で世界を探検したいと願っていた。ルフトハンザの地上職員だった父の影響か、あるいは父が語る冒険譚のおかげか、彼女の空への憧れは早くから育まれていた。高校卒業後の19歳の時、彼女は男性優位の航空業界において数少ない女性候補生としてパイロット適性検査に合格し、1990年に訓練を開始した。

彼女のキャリアの核心には常に一つの信念があった。それは「飛ぶ女性」として見られるのではなく、「飛ぶ人間」として見られたいという思いである。その言葉通り、彼女はわずか2年半後にルフトハンザ初の女性パイロットの一人となり、10年後には機長へと昇進し、コックピットの左席へと移った。さらに1990年代後半には、ルフトハンザ初の女性教官として後進の女性たちのために道を切り拓いた実績を持つ。航空業界の男性たちが女性を教官として受け入れないのではないかという偏見に直面することもあったが、彼女はそれを乗り越え、現在は同職にある6人の女性の一人としてロールモデルであり続けている。

ジェット機の推力を知る身体が求めたもの。年6kmを通勤する「マカンGTS

空の旅を終えたプラウムさんが地上に戻った時、彼女の情熱は冷めるどころか、別の形の「強力なエンジン」へと向けられる。彼女は勤務において技術を操ることを愛しており、それはプライベートで選ぶクルマにも反映されている。彼女にとって、グライダーのような動力のない飛行は好みではなく、高性能な駆動装置を持つ乗り物こそがふさわしいのだ。

現在55歳の彼女は、バイエルン州ハルシュタットの自宅からミュンヘンやフランクフルト・アム・マインの空港まで通勤しており、その距離は年間約6万kmにも及ぶ。この長距離通勤のパートナーとして彼女が選んだのが、ポルシェのマカンGTSである。

キャリアの初期において、彼女はある事実に気づいたという。5日間の業務でジェット機を操縦した後では、フォルクスワーゲン・ビートルのパワーでは物足りないと感じてしまったのだ。よりダイナミックな走りを求めた彼女が行き着いたのがマカンGTSだった。彼女はポルシェを「クリーン、エレガント、そして滑らか(スリーク)。そのすべてを兼ね備えています」と表現する。空での業務と同様に、地上でもテクノロジーとパワーを愛する彼女にとって、マカンGTSは単なる移動手段を超えた存在なのだ。

危機管理のエキスパートが説く「心理的安全性」

機長および教官としての活動に加え、プラウムさんは企業経営に関するコンサルタントとしても活躍している。特にルフトハンザでは「クリティカル・インシデント・ストレス・マネジメント(CISM)」のオフィサーという公式な肩書を持ち、危機的状況を克服するエキスパートとしての知見を提供している。

この役割の目的は、危機的状況においてパイロットが同僚に対して心理的な応急処置を行えるようにすることにある。2015年3月、ジャーマンウイングス機が西アルプスに墜落し、乗客乗員150名全員が命を落とすという悲劇的な事故が起きた際も、彼女の役割は重要だった。直接事故に関与していないクルーに対してもサポートを提供することが重要であり、そこでは「話すこと」がすべてだと彼女は語る。

空の上でも地上でも、階層にとらわれず互いに気遣い、生産的な雰囲気の中で機能する「心理的に安全なチーム」を作ることが目標だと彼女は説く。また、彼女は若い女性たちに対し、声を上げることの重要性を説いている。古いパターンを打ち破るには言語と可視性の変化が鍵であり、遠慮することは間違ったアプローチだと断言する。

尽きない探究心と「世界で最も美しいオフィス」

講演やフライトで世界中を飛び回るプラウムさんだが、彼女が「家」と呼ぶ場所は、バンベルク近郊のハルシュタットにある改装された納屋である。そこで夫と2人の娘、そしてベニーという名のバイエルン・マウンテン・ハウンドと共に20年以上暮らしている。世界中が自分の家であると強調する彼女だが、それは物理的な場所というよりも人生の信条に近い。どこに住んでいようと、好奇心と開放性を持って人々に接し、そこから学ぼうとする姿勢を貫いている。この国際的な好奇心は娘たちにも受け継がれており、二人とも母と同じく飛行機に情熱を注いでいる。

30年以上のキャリアを経ても、コックピットに座ることは彼女にとって依然としてエキサイティングな体験だという。オートパイロットが離陸直後の単純な任務を引き継いだとしても、天候の変化への対応や管制官との調整など、重要な瞬間は機長である彼女の手に委ねられている。

雲を突き抜けた先に見えるオーロラ、太陽、月、そして満天の星空。彼女にとってコックピットは「世界で最も美しいオフィス」だ。デリーへ向かう途中のパキスタンとインドの国境線が放つ光の列や、標高2300mにあるアディスアベバの空港など、記憶に残る光景は数え切れない。それでも彼女の「バケットリスト(死ぬまでにしたいことリスト)」はまだ完成していない。ブータン、グリーンランド、そして日本。マカンGTSのステアリングを握り、あるいは操縦桿を握りながら、コーデュラ・プラウムさんの探検はこれからも続いていく。

【ル・ボラン編集部より】

空のプロフェッショナルが選ぶ「地上の翼」として、マカンGTSほど適任な存在はないだろう。その物理法則に抗うような回頭性と、路面を掴んで離さない接地感には、舌を巻かされる。彼女の年間6万kmという過酷な移動を支えるのは、単なる速さではない。入力の角を丸めるしなやかな足回りと、堅牢なボディが生む圧倒的なスタビリティだ。電動化が進む今、内燃機関の鼓動と機械的なフィードバックを色濃く残すGTSは、自ら機械を操る歓びを知る機長にとって、まさしく信頼に足る「相棒」といえる。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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