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「新型ベントレーが工場内でドリフト!?」666psの怪物「スーパースポーツ」が本社敷地を蹂躙する、衝撃の映像作品

次世代モデルもカモフラージュ姿で登場!

ベントレーは2026年1月22日、映像作品『Supersports: FULL SEND』を、ベントレー公式YouTubeチャンネルにて公開した。

【画像16枚】新型ベントレー「スーパースポーツ」が白煙を上げて暴れ回る様子を確認する

エキサイティングな“ピムカーナ”を披露

この作品は、ベントレーの新型「スーパースポーツ」の俊敏性とパフォーマンスを、モータースポーツおよびエクストリームスポーツ界のアスリートにして伝説的スタントパフォーマー、トラヴィス・パストラーナの圧倒的なドライビングによって表現したものである。

撮影は英国クルーにあるベントレーのキャンパスおよびドリームファクトリーのみを舞台に行われた。パストラーナの起用は、エクストリームスポーツとモータースポーツの両領域で伝説を築いてきたその圧倒的なキャリアに着目し、依頼したものであるという。

スーパースポーツは、666psの最高出力と後輪駆動シャシーに空力パッケージを融合させ、ベントレーに新次元のパフォーマンスをもたらしたとされる。その俊敏性を映像で表現するため、1938年に英国クルーのピムズ・レーンに建設されたベントレー本社工場の敷地内を舞台に、ジムカーナスタイルの走行を取り入れた撮影が行われた。

この走行スタイルは、「ピムズ・レーン」と「ジムカーナ」のふたつの単語を掛け合わせ、“ピムカーナ”と呼ばれる。『Supersports: FULL SEND』は、新型スーパースポーツの魅力、パストラーナの驚異的なドライビングスキル、そして過去5年間大規模な自己投資が行われてきたベントレーのファクトリーそのものを称える作品に仕上がったと言えるだろう。

撮影には3日間が費やされた。主役となる車両は敷地内のエンジニアリング・テクニカル・センターにて、専任の技術チームによって特別に準備されたもの。撮影は多数のベントレー社員が積極的に参加し、そのサポートのもとで実現したという。

『FULL SEND』仕様車の詳細

トラヴィス・パストラーナが、スーパースポーツのグリップ限界を超える領域で自在に操りながらベントレーの敷地内を走行できるよう、標準仕様のスーパースポーツには、さらなる俊敏性を引き出すための特別な改良が施されたという。最大の変更点は、リアアクスルを瞬時にロックできる油圧式ハンドブレーキの追加だ。これをステアリングホイールの横に配置することにより素早い操作が可能となったとされる。

さらにこの油圧式ハンドブレーキは車両の制御システムと統合されており、ハンドブレーキを解除した瞬間、駆動力が即座に戻るという。これによりパストラーナはタイトなコーナー進入前に車両を横向きにコントロールし、その姿勢を保ったまま、長いドリフトでコーナーを駆け抜けることが可能になったとのこと。

ハンドブレーキのハンドル部分には「Mildred」の文字が刻まれている。これはスーパースポーツの社内プロジェクト名に由来する——恐れを知らぬ精神で可能性の限界に挑み続けた“ベントレー・ガール”の一人、Mildred Mary Petre(ミルドレッド・メアリー・ペトラ)の存在にインスピレーションを得たものだ。

このほかブレーキとアクセルを同時に操作できる「パワーブレーキ」を可能としたソフトウェア制御変更により、ドリフト中もコーナリング時の車両姿勢を細かく調整できるほか、静止状態や回転しながらのバーンアウトも実現したという。

この車両は、2026年を通じて開催されるベントレー各種イベントに登場する予定で、その後は英国クルーに拠点を置くベントレーのヘリテージ・コレクションに加えられ、現在約50台で構成されるコレクションの最新メンバーとして保存される。

パストラーナは次のようにコメントしている。
「スーパースポーツが圧倒的なパワーを備えていることは分かっていましたが、ここまで俊敏で、しかも運転が楽しいクルマだとは、いい意味で驚かされました。これほど大規模な映像を、クラッチ操作やステアリングの切れ角を改造することなく量産車ベースで撮影したのは初めてだったので、不安がなかったわけではありません」

「しかしスーパースポーツは、そうした懸念をすべて超えてきました。まさに私が求めていた通り、ラグジュアリーとパフォーマンスが完璧に融合した1台です」

豪華なスペシャルゲストたち

『Supersports: FULL SEND』には数々のスペシャルゲストが登場。作品はベントレーのエンジニアリング・テクニカル・センターで開幕、『FULL SEND』仕様車がベントレーの走りの歴史を象徴する名車たちに囲まれて描かれる。

その例に挙げられるのはまず、2世代にわたるコンチネンタルGT3レースカー、2003年ル・マン24時間レース総合優勝のスピード8、1999年発表のW16エンジン搭載ユノディエール・コンセプトカーだ。

続いてパイクスピーク・ベンテイガとパイクスピーク・コンチネンタルGTが、ベントレーのソーラーパネル付き駐車場を舞台にしたシーンに登場。施設内を駆け抜けるトラヴィス・パストラーナを2台が追走し、さらに、今年後半発表予定の次世代ラグジュアリー・アーバンSUVの脇を通過する。この未来のモデルはカモフラージュを施した姿で登場。

さらに、ベントレーのヘリテージ・コレクションからも複数の車両が特別出演。1929年製チーム・ブロワー #2(ベントレー史上最も価値の高い一台)を先頭に、さらに2台のブロワー、スピード・シックス、そして1926年製3Lスピード・モデルという、5台の戦前ベントレーが隊列を形成。鋭い観察眼を持つ方なら、昨年発表のEXP 15 デザイン・ビジョン・コンセプトが、デザインセンター屋上に姿を見せるシーンにも気づくだろう。

作品にはその後も、ラグジュアリー・アーバンSUVの生産ライン(建設中)、2010年製ブルックランズの最終生産車、現代のスーパースポーツ2台と、1925年製3Lスーパースポーツ(初期18台のうちの1台)などが登場。

最後の、そして真のスペシャルゲストは、ベントレー会長兼CEOであるフランク=シュテフェン・ヴァリザー氏。ベントレーのキャンパス一面に残された無数のタイヤ痕を前に、彼が“仕事に取りかかる”姿が印象的に描かれる。

新型スーパースポーツの生産は、2026年第4四半期に開始され、デリバリーは2027年初頭からとアナウンスされている。英国、欧州(EU27カ国にスイスおよびトルコを含む)、日本、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタール、クウェートなど、世界各国で展開される予定だ。

【ル・ボラン編集部より】

英国クルーの聖域で、666psの巨体を振り回す映像には度肝を抜かれた。かつての「ベントレー・ボーイズ」や、今回の鍵となる「ミルドレッド」が持っていた荒々しい冒険心の再来か。通常はAWDによるオン・ザ・レールの絶対的な安定こそが彼らの流儀だが、あえてRWDでタイヤスモークを上げる姿に、ブランドの根底に流れる走りの血統を再確認する。 優雅なクルーザーが一瞬で獰猛なスポーツカーへと変貌するその二面性。電動化が迫る中、内燃機関でしか表現できない濃密なドラマを、彼らは最後まで演じきるつもりなのだろう。

【画像16枚】新型ベントレー「スーパースポーツ」が白煙を上げて暴れ回る様子を確認する

LE VOLANT web編集部

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