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ミシュランが描く“サステナブル”と“走る歓び”の交差点。「Primacy 5 / Pilot Sport 5 energy」という回答

日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長 須藤 元
MICHELIN Primacy 5 energy
MICHELIN PILOT SPORT5energy
MICHELIN Primacy 5 energy
MICHELIN PILOT SPORT5energy
MICHELIN Primacy 5 energy
スリムベルト
サイレント・リブテクノロジー
エナジーパッシブ2.0 コンパウンド
マックスタッチ・コンストラクション
フルリングプレミアムタッチ2
フルリングプレミアムタッチ
ピアノアコースティックテクノロジー
バイ・コンパウンド・テクノロジー

静粛性が大幅に進化

日本ミシュランタイヤは2026年1月29日、プレミアムコンフォートの「Primacy(プライマシー)」と、スポーツタイヤの「Pilot Sport(パイロットスポーツ)」の両シリーズに、『energy(エナジー)』の名を新たに冠したモデル、「Primacy 5 energy」と「Pilot Sport 5 energy」を発表した。これは単なるエコタイヤへの回帰ではなく、EVやハイブリッド車が主流となる現代において、航続距離や環境性能を極限まで高めつつ、ミシュランが創業以来掲げる「走る歓び」を犠牲にしないという意思表示である。

【画像21枚】EV時代のタイヤはここまで進化した。ミシュランが誇る2つの「energy」シリーズを見る

静寂と低燃費の「黄金比」

e-Primacyの後継として登場したPrimacy 5 energyは、プレミアムコンフォートタイヤとして「環境性能」と「上質さ」を極限まで磨き上げている。「エナジーパッシブ 2.0 コンパウンド」。 新しい世代の合成ゴムを採用したこのコンパウンドは、転がり抵抗、ウェットグリップ、耐摩耗性という、本来トレードオフにある3要素を高い次元でバランスさせている。これにより、全21サイズ中多くのサイズで、ラベリング制度の転がり抵抗性能「AAA」を獲得した。

ピアノアコースティックテクノロジー

「サイレント・リブテクノロジー」によりPrimacyシリーズの真骨頂である静粛性も進化。センターの3本のリブに補強を入れることで、ブロックの変形による「ポンピング音(空気が圧縮されて出る音)」を抑制。さらに、周波数をコントロールする「ピアノアコースティックテクノロジー」との合わせ技で、不快なノイズを徹底的に排除している。

スリムベルト

「スリムベルト」では、スチールベルトやキャッププライといった内部構造を、強度を保ちながらスリム化。部材が薄くなれば、タイヤが回転する際のエネルギー損失が減り、燃費やEVの航続距離向上に直結する。これらの技術により、ウェットブレーキング性能は約4.5%向上したとのことだ。

スポーツタイヤの“矛盾”を解決

Pilot Sport EVの後継であるPilot Sport 5 energyは、ハイグリップスポーツタイヤでありながら、低燃費性能も最高等級「AAA」または「AA」を達成。センター部にはモータースポーツ由来の高剛性ゴムを採用し、ドライ&ウェットの強力なグリップとハンドリング剛性を確保しつつ、ショルダー部にはエネルギー効率の良いゴムを配置し、転がり抵抗を低減する、「バイ・コンパウンド・テクノロジー」が採用された。

ダイナミック・レスポンス・テクノロジー

構造面では、高強度かつ耐熱性に優れた「ハイブリッド・アラミド/ナイロンベルト」により、重量級のEVが高速コーナーに飛び込んでも、遠心力によるタイヤの変形を抑え、ステアリングの入力に対して正確に反応する「ダイナミック・レスポンス・テクノロジー」を採用している。さらに、「マックスタッチ・コンストラクション」により、加速、減速、コーナリングのあらゆる局面で接地面圧が均一になるよう内部構造を最適化。これはグリップ力だけでなく、偏摩耗を防ぎ「ロングライフ」にも貢献する重要な技術だ。これらの技術により、ウェットブレーキング性能は約3.3%向上しているという。

マックスタッチ・コンストラクション

黒の深淵による“手触り”の違い

フルリングプレミアムタッチ

両モデルともに、タイヤサイドウォールに深みのある上質な黒さとベルベットのような高級感ある手触りを実現した、ミシュラン独自の金型加工技術「フルリングプレミアムタッチ」が採用されている。これは光の反射を抑える微細なテクスチャーにより、サイドウォールのロゴやパターンがベルベットのように深く黒く浮かび上がるものだ。

また、タイヤサイドウォールだけでなく、溝底へとその範囲を拡大(Primacy 5 energyでは18インチ以上のサイズ)。美しい佇まいで、足元から品格を添えている。ラインアップは、Primacy 5 energyが16インチ〜21インチ(全21サイズ)、Pilot Sport 5 energyが18インチ〜21インチ(全17サイズ)となっている。

2050年までにタイヤを100%持続可能に

日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長の須藤 元氏

都内で行われた発表会では、冒頭に代表取締役社長の須藤 元氏が登壇し、「ミシュランは創業以来、モビリティを中心に、常に新しい分野を探求し続けてきました。昨今、環境に配慮された製品や低燃費性能を求めるユーザーの声が強くなっています。それに応えるために『すべてを持続可能に』という企業ビジョンのもと、2050年までにタイヤを100%持続可能にすると、ミシュランは約束しています。実際、ミシュランの環境への挑戦は、昨日今日始まったものではありません。1992年にシリカ、特殊エラストマーなどを用いて独自技術を開発し、低転がり抵抗、低温路面グリップ・ロングライフを実現し、グリーンタイヤという新たなコンセプトにいち早く応えてきました。本日ご紹介する“energy”を冠した『PILOT SPORT』シリーズとプレミアムコンフォートタイヤの『PRIMACY』シリーズのこの新たな製品は、『環境と性能の両立』にこだわりぬいた製品です」とコメント。その後、マーケティング部 ブランド戦略マネージャーの神取孝司氏によるプレゼンテーション、マーケティング部ディレクターの梶 恵子氏とフランス研究開発部 夏タイヤ研究開発責任者の伊藤 祥子氏によるトークセッションも行われた。

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LE VOLANT web編集部

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