完全電動の新型「BMW i3」がベルリンマラソンで先導車としてデビュー
ドイツのベルリンで開催された第15回BMWベルリンマラソンにおいて、新型BMW i3が男子レースの先導車としてデビューを飾った。BMW 3シリーズ初の完全電気自動車となる新型i3は、次世代アーキテクチャ「ノイエ・クラッセ」を採用する第2弾モデルである。最大906kmという驚異的な航続距離を誇り、過去最多となる8万4000人のランナーが駆け抜けた国際的な舞台で、同社の新たな電動化の象徴が力強い走りを披露した。
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次世代EV「ノイエ・クラッセ」を象徴する新型i3の登場
世界の7大マラソン大会であるワールドマラソンメジャーズの一つとして知られるBMWベルリンマラソンにおいて、参加したランナーたちとともにコースを駆け抜けたのが新型BMW i3である。男子レースの先導車という大役を任されたこの車両は、BMWの主力車種である3シリーズとして初めての完全電気自動車となる。次世代EVシリーズである「ノイエ・クラッセ」の第2弾モデルに位置付けられており、BMWにとって新時代への技術的な飛躍を示す重要な1台である。
この新型BMW i3における最大のトピックは、最大906kmに達するという航続距離の長さである。まだ暫定値ではあるものの、この圧倒的なスタミナは驚異的であり、プレスリリースによれば、2年半の期間内に開催されるワールドマラソンメジャーズのすべての大会を、途中で一度も充電することなく完走できる計算になるという。マラソンという耐久性が求められる過酷なスポーツの舞台は、この新たな電気自動車のスタミナをアピールする上で最適な場となった。
多彩な完全電動モデル群が大会の運営をサポート
今大会で活躍したのは新型BMW i3だけではない。コース上にはBMW iX3をはじめ、BMW iX、BMW i5、そしてBMW i4といった多彩な完全電動モデルが大会運営車両として投入され、環境に配慮したゼロエミッション走行で円滑なレース進行を支えた。さらに、コースの外だけでなくコース上でもBMWの存在感は示されており、世界中から集まった350名ものBMWグループ従業員がランナーとして参加し、42.195kmの道のりを見事に完走している。
今回のマラソン大会には、世界162カ国から計8万4000人以上もの人々が参加し、参加者数と参加国数の双方において過去最多の記録を打ち立てた。BMWドイツの代表を務めるティム・ベルターマン氏は、関係者やボランティア、沿道のファンへの感謝を述べるとともに、この大会が多様で国際的なスポーツイベントであることを強調している。110カ国以上の国籍を持つ従業員がグローバルに働くBMWグループにとって、国境を越えて人々を結びつけるマラソンの理念は、自社の企業姿勢と強く共鳴するものであった。
エチオピア勢が圧倒的な強さを見せたレース展開
新型車両のデビューとともに注目を集めたレース自体も、劇的な展開を見せた。女子レースでは、エチオピアのティギスト・アセファが2時間11分04秒の大会新記録を樹立し、2022年、2023年に続く3度目の優勝を飾った。彼女は40km地点まで世界記録更新のペースを維持していたものの、終盤で筋肉のトラブルに見舞われ、痛みに耐えながらのフィニッシュとなった。それでも見事なタイムで優勝を果たし、2位と3位にも同郷の選手が続いたことで、エチオピア勢が表彰台を独占する結果となった。
一方の男子レースにおいても、エチオピア勢の強さが際立つ結果となった。沿道に詰めかけた多くのエチオピアファンの熱烈な声援を受ける中、グエ・アドラが2時間02分50秒という自己ベストタイムを叩き出して見事に優勝を果たした。アドラにとっては2021年の大会に続く、ベルリンでの2度目の栄冠である。後続の選手を大きく引き離す力強い走りで勝利を収め、新型BMW i3の先導のもと、記憶に残る素晴らしいレースが繰り広げられた。
【ル・ボラン編集部より】
歴代3シリーズは、いつの時代もスポーツセダンの絶対的な指標であり続けてきた。次世代アーキテクチャ「ノイエ・クラッセ」を冠する新型i3は、完全電動化による別次元のレスポンスを手に入れつつ、900km超という長距離ツアラーとしての圧倒的なスタミナを高次元で両立させている。かつて1960年代の初代ノイエ・クラッセがブランドの原点を築いたように、このクルマもまた電動化時代の新たな道標となるはずだ。ランナーと共に長距離を走り抜く姿は、新時代における「駆けぬける歓び」の健在を静かに証明している。
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