ルノー 4 E-TECH エレクトリックがパリモーターショーで進化を披露
ルノーは2026年10月8日、2026年パリモーターショーに合わせて電気自動車「ルノー 4 E-TECH エレクトリック」の改良モデルを発表した。既存モデルの航続距離延長や新機能の追加にくわえ、新たなエントリーグレード「ジョギング」や特別仕様車「ローラン・ギャロス」、さらには商用バンモデルの「エクストラ」などが加わり、日常使いにおける魅力と選択肢が一段と広がっている。
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空力改善により航続距離が最大415kmに延長
ルノー 4 E-TECH エレクトリックは、車体下部のフェアリングや新しいドアミラーの採用による空力特性の向上により、すべてのバージョンで航続距離が延長された。40kWhのアーバンレンジ・バッテリー搭載車は、最高出力90kW(122ps)のモーターとの組み合わせにより、WLTPモードで最大310kmの航続距離を達成している。

一方、52kWhのコンフォートレンジ・バッテリー搭載車は、最高出力110kW(150ps)のモーターとの組み合わせで最大415kmの航続距離を実現した。開閉式キャンバスルーフを備える「プラン・シュッド」バージョンにおいても、コンフォートレンジ仕様で最大400kmの航続距離を確保している。
スポーツ・シックな特別仕様車「ローラン・ギャロス」
新たにラインナップに加わった特別仕様車「ローラン・ギャロス」は、テニスラケットのグリップから着想を得たシフトレバーや専用のカラーリングを採用し、スポーツ・シックなスタイリングを誇る。ボディカラーはグレイシャーホワイトなど4色をベースに、ブラックのサイドピラーなどを組み合わせたツートーンが採用される。

内装には100%リサイクル素材を用いた特注のライトグレーのシートが備わり、フロントシートにはローラン・ギャロスのロゴが熱エンボス加工されている。このモデルは52キロワット時のバッテリーを搭載し、開閉式キャンバスルーフの選択も可能となっている。
LFPバッテリー搭載の新グレード「ジョギング」
年内に設定される新たなエントリーレベルの「ジョギング」トリムには、新開発となる最高出力80kW(109ps)のコンパクトなモーターと、37kWhのLFPバッテリーが搭載される。このバッテリーはセル・トゥ・パック構造を採用しており、エネルギー密度が最適化されている。WLTPモードでの航続距離は最大305kmとなり、0-100km/h加速は10.2秒という数値を記録する。

また、フルスクリーン対応のApple CarPlayおよびAndroid Autoなどを備えたツインスクリーンや、新しいデジタル・リバーシングカメラが標準装備されるなど、快適性も高められている。
先進機能のアップグレードと商用バン「エクストラ」
機能面では、ナビゲーションシステムで経路を設定しなくても急速充電時の時間を最適化できる、マニュアルのバッテリー・プレコンディショニング機能が全車で利用可能となった。また、運転スタイルに応じてエコやスポーツなどのモードを自動で切り替える「スマートドライビングモード」も追加され、利便性とエネルギー節約を両立している。

さらに、ビジネス向けのバン仕様には第2のバージョンとして「エクストラ」が追加導入された。乗用モデルの「テクノ」トリムに相当する装備を持ち、後部座席を取り払った荷室容量は1045Lに達する。床下には充電ケーブルの収納に最適なスペースも設けられ、実用性が追求されている。
【ル・ボラン編集部より】
かつて世界中で愛された実用車のアイコン「キャトル」が、最新のE-TECHを纏い現代に蘇った。メガーヌE-TECHエレクトリックでも高く評価された、しなやかな足回りとEV特有のシームレスな加速はそのままに、日常の道具として使い倒せる質実剛健さを絶妙なバランスで成立させている。キャンバスルーフ仕様や商用バン「エクストラ」の設定は、単なるレトロデザインの流用ではなく「人々の生活に寄り添う」というルノーの根源的な哲学がブレていない証左だ。最新のデジタルデバイスを備えつつも、どこかフランス車らしい牧歌的な緩さが同居している点に作り手の知性を感じる。気負わずに日常を彩る、最良のフレンチ・ツールとなるはずだ。
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