アーバンモビリティのMINI的解釈を提示
BMWグループは、9月12日から開催されるフランクフルト・モーターショーにおいて、「MINIエレクトリック・コンセプト」を出展する。このコンセプトは、今後ピュアEVによる日常がどのようになるのかを示すモデルで、MINIブランドの象徴的なデザイン、都市の住居の伝統、そしてゴーカート・フィーリングを電気自動車に組み込んだもの。2019年にはピュアEVの量産モデルが発表される予定だ。
BMW AG取締役会会長のハラルド・クルーガーは次のようにコメントしている。
「ブランドおよび製品ポートフォリオを系統立てて電動化することは、BMWグループの掲げるNUMBER ONE> NEXT戦略の主要なテーマとなっています。MINIエレクトリック・コンセプトは、完全に電動化された量産モデルのワクワクさせるような姿を垣間見せるでしょう。MINIと電動化は完璧な組み合わせとなります」。
一方、BMWグループ・デザイン本部長のエイドリアン・ファン・ホーイドンクはこのように解説する。
「MINIエレクトリック・コンセプトは典型的なMINIであり、日常の足として使うために欠かせないコンパクトさと俊敏性を備えた、まさに理想的な相棒です。それと同時に、このクルマは全く新しいコンセプトの軽快さをもたらします。実際のところ、エアロダイナミクスとライトウェイト・デザインは、モータースポーツの世界ではさほど重要ではありませんが、電気で走行できる航続距離を最大限に伸ばすためには必須の要素です。このクルマのボディ表面は、効率的な特性に付加的な影響を及ぼす正確さと現代的な明快さが感じられます。さらに、印象的なアクセントと鮮やかなコントラストが、エクステリアに独特のMINIツイストを与えています」。
外観は、明らかにMINIブランドのモデルであることを主張しながら、電気駆動のクルマであることを示す独特のEバッジが貼られる。エレクトリックドライブユニットは冷却用の空気がさほど必要なく、空力特性を向上させるため、ラジエターグリルは閉じられているのが特徴的だ。カラーリングはグレーとイエローの組み合わせ。これはこのモデルの軽さと現代的なイメージを強調するものだという。
電動パワートレインの具体的な仕様は、フランクフルト・ショーでの発表を待つことになるが、2008年に発表したMINI E、BMW i3、そしてBMWとBMW i、MINIブランドで展開されて各プラグインハイブリッドモデルで培った電気駆動技術のノウハウが生かされていることは間違いない。