テスラの初代EVスポーツカーが宇宙へと旅立った
※発射の模様は音声オンでお楽しみください
アメリカ時間の2月6日午後(日本時間7日未明)、米スペースX社のロケット「ファルコンヘビー」によって、テスラの最初となる市販EV、初代テスラ・ロードスターが火星に向かって旅立った。このテスラ・ロードスターは、打ち上げから6時間ほど飛行したのち、地球と火星の公転軌道を遷移する楕円軌道に向かい、半永久的に太陽を周回。スペース・ドライビングのBGMは、デビッド・ボウイの「 Life on Mars? 」。テスラ・ロードスターは宇宙空間でドライブされる史上初のクルマとなった。
初代テスラ・ロードスターは、2008年に発売され(日本は2010年) 世界限定2500台を生産、2012年に販売を終了した。化石燃料依存の社会から、再生可能エネルギー主導の社会への移行を加速するために創業されたテスラは、このロードスターで、ガソリンをイチバン消費しているスポーツカーオーナーから電気自動車に対する認識を変えようとした。その後、同社はスポーツカー並みのパフォーマンスを実現したセダンの「モデルS」とSUVの「モデルX」、さらにアメリカでは「モデル3」を市場に送り出し、その役目を終えた初代ロードスターは火星へ。同社では2020年以降には新しいテスラ・ロードスターを販売開始の予定で現在予約を受付中である。
なお、火星をドライブをするテスラ・ロードスターのドライバー気分を日本の地上の皆さんにも少し楽しんでいただくべく、2月12日(月祝)まで、テスラ青山 (東京都港区南青山2-23-8)に初代ロードスターを展示している。