秘密兵器「エアロブレード」とは?
103年の歴史を持つアストン・マーティンが、「Second Century(第二の世紀)」と銘打つ新たな100年のはじまりを告げる新型車「DB11」をワールドプレミアした。ボディワークには、2009年に生産モデルが公開され、77台限定で発売されたOne-77に通じる新しいデザイン言語が用いられ、新開発の5.2リッターV12ツインターボエンジンを搭載している。
これまでとは大きく形状を変えたヘッドライトはフルLEDで、前ヒンジとすることで横方向のパネル分割線をなくしたカーボン製ボンネットとともに最新世代のアストンであることを印象づけている。また、Cピラー部分に新たにエアインテークが備えられているのがわかるが、これはエアロブレードと名付けられた空力装置の一部。ここから取り入れた走行風をリアデッキの開口部から排出させることで、ダウンフォースを発生させる仕組みになっているという。
新しいV12エンジンは、可能性が噂されたAMGとの協力体制によるものではなく、自社で開発・製造されたようだ。DBシリーズ史上最強の608ps(447kW)/700Nmを発生し、0-100km/h加速3.9秒、最高速度200mph(約322km/h)の動力性能を誇る。組み合わされるトランスミッションはラピードSで導入された8速のトルコン式ATで、アストン初のアクティブトルクベクタリング機能付き機械式リミテッドスリップデフとともに車両後方にマウントする、近年のアストンの流儀を受け継いだトランスアクスルレイアウトが採用されている。
ダイムラーとの協力体制は、意外にもインテリアに存在する。12インチTFTディスプレイを用いたインストゥルメントと、ダッシュボード上の格納式8インチTFTディスプレイによるインフォテインメント系がそれだ。俯瞰映像で全周囲を確認できるパーキングアシストも含まれている。
価格も公表されており、本国英国では15万4900ポンド(約2460万円)となる。デリバリーは2016年の第4四半期より開始される予定とのことだ。
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