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ボッシュがNOx排出量が1/10になる新たなディーゼル技術を開発

窒素酸化物の排出を規制値の10分の1まで削減。
ディーゼルのシェアを再び拡大することになるのか!?

フォルクスワーゲンが実施している「電動車への買い換え補助金」などの影響もあり、欧州ではディーゼル車の販売が減少している。だが燃費がよく長距離走行時のメリットが大きいディーゼル車を好むユーザーは少なくなく、減ったとはいっても2017年は40%以上の人はディーゼル車を選んでおり、もちろん保有もまだディーゼル車が多い。

そんな状況にあるディーゼル車だが、ここにきてサプライヤー大手のボッシュが新たなディーゼル排ガス浄化システムを開発。ボッシュはディーゼル用に限らず超高圧燃料噴射の高い技術を持つ一方で、電動化に関するノウハウも蓄積しており、今さらディーゼル!? という気もするが、この新技術では窒素酸化物(NOx)の排出量を、より厳しくなる’20年規制値(120mg/km)の10分の1まで減らすことが可能という。具体的には13mg/kmという数値を提示しており、もともとCO2排出は少ない(燃費がいい)ディーゼルだけに、そこまでNOxを減らすことができれば活路が見えてくるはずだ。

ボッシュによるとこの新技術はお得意の燃料噴射技術に吸気管理システム、高応答ターボチャージャー、排気を高温に保つ温度管理システムなどを組み合わせるもので、特に高価な部品の付加は必要ないという。48V電源の活用も含まれており、そう遠くない将来に実用化は可能としている。すでに実証実験も始められているこの新技術の実用化で、再びディーゼルが脚光を浴びることになるのか。次の報告を楽しみに待つとしよう。

田畑修

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