県道15号・高瀬橋(No.085)
四国三郎を欄干のない潜水橋で渡る。
三大暴れ川のひとつで、坂東太郎(利根川)、筑紫次郎(筑後川)と並び、四国三郎と称される吉野川。この川には欄干のない潜水橋が何本も架かっている。四万十川や面河川の沈下橋と同様、シンプルな構造とすることで洪水時の流失を防ぐ伝統的な橋だ。この高瀬橋はれっきとした県道で、潜水橋のなかではかなり立派な造りになっている。とはいえスリルは満点だし、もちろん対向車とのすれ違いも無理。上流に夕日が沈んでゆく夕暮れ時の眺めがすばらしい。
ご当地情報
◎正式名称/県道15号徳島吉野線
◎区間距離/25km(徳島市-阿波市)
◎冬季閉鎖/なし
◎撮影時期/2月上旬
アクセスガイド
高瀬橋までは吉野川河口の徳島市街から15km。橋の上でのバックは恐いので、対向車の確認を忘れずに。吉野川をさらに30kmほど遡ると、うだつの町並みで知られる美馬市脇町。ここにも大きな潜水橋が1本架かっている。
観光情報
徳島市観光協会 Tel:088-611-1611
文:佐々木 節/写真:平島 格