Xモデル初のオフロードパッケージをオプション設定
6月6日、BMWはフルモデルチェンジを受けた新型「BMW X5」を発表した。米国のBMWスパータンバーグ工場で生産され、2018年11月より市場に導入される見通しだ。
SAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)と銘打ち、BMWが初めてSUVモデル「X」シリーズを誕生させたのはこのX5から。これまで、世界で累計220万台以上が販売されてきたBMWの屋台骨を支える筆頭モデルだ。4世代目を迎えた新型は、デザイン性や快適性、スポーティな走り、そして機能性と全方位にわたって磨きがかけられている。
ボディサイズは全長4922×全幅2004×全高1745mmで、ホイールベースは2975mm。先代型との比較では36mm長く、66mm幅広く、19mm高いディメンションで、ホイールベースは42mmストレッチされている。
まず発表されたグレードは、ガソリン車とディーゼル車それぞれ2機種。ガソリン車は、340ps/450Nmを発揮する3リッター直6ターボを積む「xDrive 40i」と、462ps/650Nmを発する4.4リッターV8ツインターボの「xDrive 50i」。ディーゼル仕様は、265ps/620Nmを発揮する3リッター直6ターボの「xDrive 30d」と、3リッター直6に4つのターボを組み合わせ400ps/760Nmを引き出す「M50 d」だ。トランスミッションはこれらすべてのグレードに8速ATのステップトロニックが搭載された。
新型X5には、BMWの「X」シリーズ初となる「オフロードパッケージ」がオプション設定された。前後アスクルには車高調整機能付きのエアサスペンションが搭載されるほか、ボディ前後にはアンダーガードを装着。車高や4WDシステム、DSC、トランスミッション、アクセルレスポンスを調整し、オフロードでの走破性をボタンひとつで高めることができる。
エクステリアでは、アクティブフラップを内蔵したキドニーグリルや、レーザーライトを組み込むことによって最大500m先を照らすLEDヘッドライト、インテリアでは第3世代となってより大画面で投影されるヘッドアップディスプレイや、12.3インチディスプレイをメーターパネルとセンターパネルに採用したインターフェイスが新世代モデルらしい。タッチスクリーン式のセンターディスプレイを組み合わせるiDriveオペレーティングシステムは、音声認識機能のほかジャスチャーコントロール機能が搭載され、さらに使い勝手が向上した。