新型車「iX3」を2020年に生産
BMWグループの中国市場への取り組みが加速している。中国の地元企業との間に新たな合弁会社を設立するなど、相次いで事業のさらなる拡大に向けた戦略を発表したのだ。
まずBMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)。BBAの研究開発施設にはすでに800人以上の専門家が在籍しており、そのうちの4分の3は中国人。総従業員数は1万6800人にのぼっている。BBAでは、中国におけるBMWブランド車のさらなる成長を目指し、同社のふたつの現地施設で生産される台数をさらに増加させ、2019年には合計で年産52万台を生産する計画だ。これに加えて、2020年にはBMW iシリーズの新型SUV「BMW iX3」を生産。これは中国国内だけではなく、世界で販売されることになるという。
そしてBMWグループは、中国インターネット事業の大手である「BIDU(バイドゥ)」とのパートナーシップを締結。BMWグループは、バイドゥの推進する自動運転開発プロジェクトに参加することを発表。BMWグループでは現在、市販モデルに採用している自動運転レベル2だけでなく、今後を見据えて同レベル3、さらにはレベル4/5の実現に向けたプラットフォームを開発している。自動運転開発プロジェクト「Apollo(アポロ)」を現在進めているバイドゥとの提携により、実用化に向けて開発をさらに加速させていく。
さらにBMWグループは、長城汽車(Great Wall)との合弁会社「Spotlight Automotive Limited」を新たに設立。この会社ではMINIブランドや長城汽車ブランドの電気自動車を生産する予定だ。