ハイドロ好きもしみじみ
遅ればせながら、DS7クロスバックに試乗できました。それもディーゼル+18インチ、ガソリン+20インチの2タイプを続けて。
まず全体的なことを述べますと、スタイリングは大人っぽい抑制の効いた煌びやかさ。インテリアは派手さのないラグジャリー。伝統と前衛が巧みに入り混じっていて、何だかとてもパリっぽいです。
乗り心地はベラボーにいいですね。モードを“コンフォート”にすると、まるで昔のハイドロサスのような夢見心地の乗り味。ハイドロの美点のほとんどを今やバネでかなりの高次元でカバーできちゃうんだな、と元ハイドロ乗りとしてしみじみしちゃいました。これから差し掛かる前方の路面をスキャンして凹凸を識別し、減衰を電子制御する“DSアクティブ・スキャン・サス”も効いてるのでしょうね。働いてるのは実感できないけど、逆にわかっちゃったらそれは不自然ってことだし、何せ乗り心地は素晴らしいから。この豊かな乗り味を堪能には、圧倒的に18インチ推し、です。20インチの方が断然カッコイイけど。
エンジンは……どうだろ? ディーゼルの強力なトルクはエンジンが重いことによるフロントの落ち着きは捨てがたい。けど時折気になるエンジンの音。ガソリン仕様にそれはないしクルマの軽やかな動きも悪くない。これ、バキッ!と好みが分かれるでしょうね。僕はガソリンの方がクルマのキャラに合ってる気がするのですけど、DS7選び、ちょっと難しい。いずれにしても素晴らしいけど。