老舗同士がジョイント
ブレーキ部品「Seiken」ブランドを展開する、自動車部品商社大手の明治産業は11月16日(金)、東京千代田区の駐日英国大使館において、イギリスの高級自動車メーカー、「The Alvis Car Company」と日本における総代理店契約を締結し、発表会当時からALVIS(アルヴィス)を日本に再導入することを発表した。
明治産業の竹内眞哉代表取締役によれば、同社が今年85周年を迎えるにあたり社史を調べたところ、関連会社の「明治モータース」で英国ALVISの輸入販売を1963年の業務終了まで扱っていたことが判明。折しも英国ALVISも1967年以来停止していた量産車の生産を2010年から再開、2017年より「コンティニュエーション・シリーズ」として6モデルを限定生産することが発表されたため、同社の85周年の新規事業としてALVISの輸入販売、保守に再挑戦することを決定したとのこと。
発表会には、英国からThe Alvis Car Companyのアラン・ストート会長も来日。以前に取り引きがあった明治産業とふたたび仕事ができることは、古い友人に再会したようでとても嬉しいとコメント。
1919年に創業した自動車メーカーであるALVISは、1925年には前輪駆動車を開発し、その後量産車を販売。自動車メーカーとしてはじめてレースに参戦して、1928年のル・マン24時間レースをワンツーフィニッシュで飾るなど、まさに英国自動車史の輝くレジェンドである。
今回導入が始まる「コンティニュエーション・シリーズ」とは、当時の高性能スポーツカーにあたる4.3リッターモデル用シャシー150台分の製造を計画していたところ、1940年に製造工場が爆撃を受けたために73台で生産がストップしていた。その残り77台の生産を現代に継承(コンティニュエーション)するというコンセプトでスタートしたモデルなので、レプリカやレストアではなく当時の図面と設計を元に再生産される新車となる。
なお、明治産業ではALVISショールーム(東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル1F)をこの12月に完成予定とのこと。すでにALVISから導入した、4.3リッター・シリーズ「ヴァンデン・プラス・ツアラー」と3リッター・シリーズ「TE21 サルーン・バイ・パーク・ウォード」が置かれるようだ。
公式サイト http://www.thealviscarcompany.jp/