フォルクスワーゲン・ゴルフはモデル末期ながら首位をキープ。ポロやプジョー3008が増加
2018年の欧州地域(EU+その他の国)の新車販売台数は乗用車が前年比0.04%減の1563万555台、商用車が3.1%増の213万263台となり、トータルで約1776万台と米国と同程度の新車が販売された。9月以降はEU内でWLTPの新燃費基準に適合していないクルマの販売が規制されたことでガクンと落ち込んだが、それまでの駆け込み需要もあり、結果としてほぼ横ばいにとどめた形だ。
乗用車ブランド別ではやはりフォルクスワーゲンが約175万台を売ってダントツで、次いでルノーの約111万台、フォードの約99万台、プジョーの約97万台、オペル/ボクスホールの約88万台、メルセデス・ベンツの約87万台と続き、ドイツ車ばかりが強いわけではない。ちなみに日本ブランドではトヨタが約71万台で10位となっている。
乗用車の車名別に関しては国際的な自動車関連リサーチ会社であるJATOが集計をしており、ここでもフォルクスワーゲン・ゴルフが首位をキープ。前年比では7.7%減ながら2位ルノー・クリオを10万台以上引き離して相変わらず強さを保っている。以下の順位は別表の通りだが、フォルクスワーゲン・ポロが大きく伸びているものの7位のVWティグアンまで2017年と順位は変わらず、台数の増減はあるもののあまり波風の立たない年だったといえる。
2017年に大きく伸びたティグアン、上位常連の日産キャシュカイもマイナスとなり、SUVブームも一服という感じだが、一方で下位ながらプジョー3008が大きく伸びてランクアップし、日本ではお目にかかれないダチア・ダスターが18万台以上売れてランキングに入ってくるなど、小型SUVは好調のようだ。
日本ブランド車はトヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)が1割近く伸びてランクアップしているが、ベスト20入りはこの1車種のみ。ブランド・ランキングではトヨタだけでなく日産、スズキ、マツダも20位以内に入ってくるのだが、車名別でのランク入りは難しい模様。ちなみにプレミアムコンパクトの新型Aクラスは伸びているものの23位と、まだ20位に入ることはできなかった。
コンパクトカー主流の欧州マーケットだが、2019年上半期にはAクラスに加えて新型BMW3シリーズもランクインしてくるのか!? 期待しながら待つとしよう。