Mパフォーマンスモデルもラインアップ
同じBMW2シリーズでも、これまでのクーペモデルはFR駆動を採用。FFプラットフォームを採用するアクティブツアラーやグランツアラーとは基本から異なるハードウェアを採用していたが、間もなくデビューする「2シリーズ・グランクーペ」はついにFFベースとなる。今回、豪雪のスカンジナビアで捕捉されたテスト車は、その中でもスポーティなキャラクターが際立つ仕様のようだ。
スタイリングは、2シリーズクーペというより「X2」をよりそれらしくしたようにも見える。とはいえグラスエリアの天地は薄く、ルーフラインはリアエンドに向けて緩やかな弧を描きグランクーペを名乗る風情は十二分。テスト車は雪上走行ながら20インチの大径ホイールを装着。また、ブレーキはX3のMパフォーマンス仕様に見られる左右出しエキゾーストやカラードのキャリパー、大径ディスクなどで武装。さらに艤装で見えにくいがリアにはダックテールタイプのスポイラーも装着されていることから標準的なBMWとMモデルの中間に位置付けられるMパフォーマンスモデルと思われる。
基本アーキテクチャーは、X2から流用される「UKL2」プラットフォームを採用。全長はグランツアラーとほぼ同じ約4.5mほどと思われる。搭載が予想されるパワーユニットは、最高出力142psを発揮する1.5L直列3気筒ガソリンターボと最高出力150psの2L 直列4気筒ディーゼルターボに加えトップモデルには最高出力306ps、最大トルク450Nmを発揮する2L直列4気筒ターボが用意される。また、1.5L直列3気筒ターボ+電気モーターのプラグインハイブリットが設定される可能性も高い。そのワールドプレミアは2019年前半が予想され、生産は6月からという説が有力だ。