搭載するパワーユニットは若干ながら控えめなスペックに
ポルシェの「718ケイマン」というと、今年早々にサーキット向けの「GT4クラブスポーツ」が発表されているが、雪上で捉えられたこのテスト車はロード向けの派生モデル。現地では、ケイマンで初設定となる「GT4ツーリングパッケージ」である可能性が高いといわれている。
「911 GT3」に設定されるツーリングパッケージは、ベースモデルでは派手すぎるというユーザーに向けたアンダーステートメント性の高い仕様。718ケイマンのテスト車両も、これまでに捉えられたGT4の試作車と比較するとフロントバンパーが通常の「GTS」に使われるスクエア基調のエアインテークとなり、5スポークホイールやコンパクトなサイドエアインテークのルーバーを装備。GT4で見られる固定式の大型リヤウイングも装着されておらず、通常のアクティブスポイラーのみとなっている。
しかし、搭載するパワーユニットは「718ケイマンGT4クラブスポーツ」と共有する3.8Lフラット6の自然吸気。GTSに至るまで4気筒ターボとなったベースモデルとは異なり、先代GT4の流儀が継承される。なお、発表済みであるGT4クラブスポーツの最高出力は425㎰だがツーリングパッケージのそれは若干ながら控えめなスペックとなるようだ。なお、「718ケイマンGT4」のワールドプレミアは2019年7月と予想されているが、このツーリングパッケージは2019年内、もしくは今年前半とされている。