WRCへはヤリスで参戦、WECマシンも新型に
トヨタは2月4日、2016年のTOYOTA GAZOO Racing活動計画を発表。昨年の発表通りFIA世界ラリー選手権(WRC)参戦は2017年からの予定で進められるほか、ル・マン24時間耐久を含むFIA世界耐久選手権(WEC)へも全9戦に2台体制でエントリーすることが明らかになった。また、新TOYOTA GAZOO Racingロゴと参戦車両の統一カラーリングも公開となった。
WRCは豊田章男氏を総代表、トミ・マキネン氏をチーム代表とし、3月から実車テストを開始。車両はヤリス(日本名ヴィッツ)をベースとし、エンジンはグローバルレースエンジン規定に準じた1.6リッター直噴ターボで、タイヤはミシュランを使用する。
WECは新型車の「TS050 HYBRID」を投入。新エンジンと容量を増したモーター/ジェネレーターを前後に搭載し、4輪回生/力行システムを進化させているとのことだ。ドライバーは、小林可夢偉選手が新加入する以外は昨年と変わらず、アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴とステファン・サラゼン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉の2チームで臨む。
そのほかの海外レースでは、5月26日から29日にかけてドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースにTOYOTA C-HR Racing、LEXUS RC、LEXUS RC Fの3台体制で参戦。NASCARナショナルシリーズやダカールラリーへの出走も発表された。
日本国内では、SUPER GTにGT500クラスはLEXUS RC F、GT300クラスにはトヨタ・プリウスとLEXUS RC F GT3でエントリーするほか、全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本ラリー選手権、スーパー耐久に出場する。また、「クルマを操る」、「クルマで走りを楽しむ」といったクルマ本来の魅力を楽しめる場を提供すべく、参加型モータースポーツにも積極的にかかわっていくとのことだ。