操縦するのはどちらもプロ中のプロ!
ジャガーC-X75によるアストン・マーティンDB10の追走シーンが見どころのひとつになっている映画『007 スペクター』のBDが発売初週で売り上げ総合1位を獲得したそうだが、このたびジャガーは、映画におけるカーチェイスの見せ方の革新を予感させる動画「Cat and Mouse(猫とネズミ)」を公開した。撮影用カメラを搭載したドローンをネズミ、そのドローンの追走を振り切ろうと逃げ回るジャガーXJを猫に見立てた追走劇である。
舞台は中国の珠海国際サーキット。ジャガーXJと無人撮影ドローンがスターティンググリッドに並ぶ。XJの運転とドローンの操縦を任されたのは、ハリウッド映画で活躍するスタントドライバーのマーク・ヒギンズ氏とドローンパイロットの世界チャンピオン、イ・ジェホン氏だ。
不意に走りはじめるXJを間髪入れずに追いかけるドローン。その直後、XJは突如としてサーキットのコースを離れてしまう。付近のコンテナヤードへと逃げ込み空きコンテナの中に身を隠すXJだが、搭載したカメラでその様子をとらえていたドローンは見逃すはずもなく、ぴたりとXJの背後につく。バックモニターに映し出された駐車センサーのウォーニングでそれを察知したXJは、今度は廃屋となった駐車場へと逃げ込むのだが、ドローンも簡単には振り切られない。最終的にサーキットへと舞い戻ったXJ。遅れず追走するドローン。結末はこちらで。
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この動画は電動パワーステアリングがもたらしたXJの俊敏な走りや、各種センサーと4カ所に設置されたオンボードカメラのデモンストレーションを意図して制作されたそうで、ジャガーのビークル・ライン・ディレクターを務めるイアン・ホーバン氏は「最新のジャガーのラインナップにとって、ドライバー支援システムやテレマティクス、インフォテインメントの技術はとても重要な役割を担っています。今回のレースでは、ジャガーXJの360度カメラやセンサーなどの技術をとてもおもしろく紹介することができました」とコメント。
一方、追いかける側のドローンチャンピオンのイ氏も、「クルマを撮影する方法として、飛行するドローンでの追走はとても興味深い視点を与えてくれました。ドローンは映画のカーチェイスシーケンスを変える大きな可能性を秘めていることが明らかになったと思います」と述べている。
こうした新しい技術によって生まれてくるであろうクルマの走りの進化や斬新な映画のワンシーンに、これからも期待せずにはいられない!