シビック・タイプRの記録を1秒以上短縮!
フォルクスワーゲンは、ゴルフGTIの誕生40周年を記念して開催されたGTIミーティングの場で、「ゴルフGTIクラブスポーツS」を披露した。同時に、このモデルがニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)でFF車最速記録を塗り替える、7分49秒21を記録したと発表した。
ゴルフGTIクラブスポーツSに搭載されるエンジンの最高出力は310ps。この値は市販型ゴルフGTI史上最強のスペックであるばかりでなく、現行型ゴルフRの300ps(日本仕様は280ps)をも凌ぐ。
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのラップタイム計測は、GTIミーティングの数日前に行なわれた。路面はドライ、気温は10度を超えた環境だった。ステアリングを握ったのは、フォルクスワーゲン・ドライビングエクスペリエンスのインストラクターも務める28歳のレーシングドライバー、ベンジャミン・シャンデリアだ。
彼とフォルクスワーゲンのシャシー・チューンング部門とのチームワークによって、このコースレコードが見事打ち立てられたわけだが、この記録は、それまでのレコードホルダーであるホンダ・シビック・タイプRの7分50秒63を1秒以上短縮するもの。今回、ゴルフGTIクラブスポーツSが記録を塗り替えたことは、他メーカーを大きく刺激することが予想され、このタイトルをめぐるバトルが再燃するかもしれない。