メガーヌR.S.トロフィーRの強心臓を移植
5月27日、ルノーは新しいコンセプトカー「ルノー・クリオ(日本名ルーテシア)R.S. 16」をF1モナコGPの会場にて発表した。ルノー・スポールの40周年を祝うこのモデルは、同時に技術力をアピールする役割も担っており、最高出力275psと最大トルク360Nmを発生するメガーヌR.S.トロフィーR用の2.0リッターエンジンと冷却系、それにトランスミッションが移植されている。
シャシーではパワーに見合うグリップを得るため19インチホイールにサイズアップされており、それを格納するために装着されたオーバーフェンダーにより、ボディ幅は60mm拡大しているという。また、メガーヌR.S トロフィーRと同様、アクラポビッチ社製のツインエグゾーストを採用することで、サウンド面にも配慮。驚くべきは、これらの大改造がわずか5カ月にて完了している点であり、まさにルノー・スポールの技術力の証明といってよさそうだ。
市販化の可能性については言及されていないが、おそらくはメガーヌR.S. トロフィーRよりも軽い車重を考えれば、速さではルノー市販モデル最強の1台である可能性は高い。何かしらのフィードバックを受けた、特別なクリオのリリースに期待したいところだ。