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もはやクルマに見えない? インフィニティが近未来のル・マン用プロトを発表

自動操縦モードを備えた未来のレーシングカーのカタチ

 

未来の自動車デザインを募る「ミシュラン・チャレンジ・デザイン」が開催された。今年のテーマは、”2030年のル・マン24時間レース参戦マシン”を考案する「Le Mans 2030: Design for the Win(ル・マン2030:勝利へのデザイン)」。応募総数は80カ国から計1,600点に上った。

 

ミシュランをはじめ、BMW、フォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ヒュンダイ、日産、PSAグループから様々な分野のエキスパートで構成された審査チームが熟慮に熟慮を重ねた末に入賞作品を選出した。

 

1位に輝いたのは、中国・安徽省蕪湖市のデザイナー、倪涛氏。この「インフィニティ ル・マン 2030」は、人間とテクノロジーが相互に支え補い合うというデザイナーの願望が反映されたクルマで、「人間による操縦」と「自律運転」を組み合わせて走行する。倪氏は、この耐久レースにおいて日中は人間が運転して夜間はオートパイロットが引き継ぐというドライビング・スタイルを提案している。ドライバーの少ないチームやオートパイロットの戦略的活用において、なかなか興味深い新たな可能性を切り開くことは間違いない。

 

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フランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン代表は、「人間による操縦」と「自律運転」の融合を高く評価している。

 

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倪涛氏は、「2030年のル・マン24時間レースだけでなく、モータースポーツは宇宙探査に非常に類似している。それはどちらも人間と技術の限界に挑戦していること」とコメント。

また、「ル・マン24時間レースは終日と全天候レース。私はレースで自動操縦を組み合わせる絶好の機会だと思います。これにより、ル・マンははるかに刺激的で安全になります。」とも語っている。

 

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倪涛氏は、2013年に天津美術アカデミーから工業デザイン学士号を取得。その後はボルボグループ上海デザインセンターで勤務。さらに、ロンドンのロイヤルカレッジオブアートでの車両の設計を経験し、2016年7月に修士号を取得した。

 

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