メタリックカラーを美麗に仕上げるコツあれこれ
フジミ(旧ニットー)のヨタハチを現在ならではの作り方で組み上げてみよう、という当連載。エンジンとインテリアを作った前回に続き、7回目となる今回はボディ塗装である。
【画像34枚】塗装は下地作りから始まっている! その工程を逐一確認
■フジミ製「ヨタハチ」プラモをイマドキ流の作り方で仕上げてみよう! 連載記事一覧はこちら
プラモデルはやっぱり塗装したい!
カーモデル製作において、ボディ塗装はハイライトであり、もっとも難しい工程だ。下地作りから下塗り・カラー本塗り・クリアーコートまで、いずれも奥が深く、いくら研究を重ねてもなかなかその真髄までは辿り着けない。だからこそ面白く、楽しいとも言える。
最近は塗装しないで作れるキットも増えてきたが、私はやっぱり「塗りたい派」である。
さて、ヨタハチの純正ボディカラーはレッド・シルバー・メタリックブルーの3色で、それぞれセミノールレッド、アメジストシルバー、ジルコンブルーと、宝石の名前から命名されている。このうちジルコンブルーは後期型で追加された新色である。これ以外にもホワイト、グリーン、イエローなどの現存個体が散見されるが、当時の特注、あるいは近年のリペイントであろう。
余談だが、トヨタはボディカラーの命名にこだわりがあるようで、かの2000GTではペガサスホワイト、ソーラーレッド、サンダーシルバーメタリック、ベラトリックスイエローと、それぞれ空や宇宙にまつわる名前がついている。なかなかのロマンチストぶりではないか。
後期型を象徴するジルコンブルーをチョイス
フジミ(ニットー)のキットは後期型を再現しているので、3色どれを塗っても良いのだが、今回は後期型を象徴する色であるジルコンブルーをチョイスした。すでにシャシー製作篇でエンジンベイにメタリックブルーを吹いているが、あの時点で塗料の調合を済ませておいたのである。
現存するメタリックブルーの個体は、ほぼすべてボディを修復されており、オリジナルカラーをとどめている個体はごくわずか。もともとの塗装が残っていても、表面の劣化や経年による変色で、正確な色味はもはや判らない。ここはあくまでイメージ優先で調色をおこなった。
ベースとなる色はMr.カラーC76メタリックブルー、そのままでは色味が濃すぎるので、そこにC8シルバーを5%ほど加えて明度を上げ、さらにクリアーを10%ほど加えた。メタリック色はクリアーを加えると吹き付けの際に下地の荒れを反映しなくなるので、粒子が均一に並んだ美しい塗膜を作ることができる。

メタリック色は塗料の量だけでなく、吹き付けの方向によっても粒子の並びが変わり、それが色味に影響することがある。こうして合わせた状態で吹きつければ、ボディ本体と前後フードの色味をピッタリ合わせることができる。
ボディとは別体になっている前後フードも、ボディと同時に塗装した。色味のずれが起こりやすいメタリックカラーで、ボディとフードの色味をきっちり揃えて鮮やかに発色させるために、塗装の工程にはいろいろな工夫を行なっている。
そのあたりの詳細は、各工程写真のキャプションをお読みいただきたい。そして次回はいよいよ上下合体から外装組み立て、完成へと進む予定だ。どうぞお楽しみに!


































