近未来感がハンパない、ランボのホンキ
ランボルギーニが考える近未来型EVスーパーカー“テルツォ・ミッレニオ”。それって実はなかなか興味深いのです。何せボディを蓄電機能のあるカーボンファーバー素材(おそらくカーボンナノチューブ)で作りあげ、車体全体を充電可能なスーパーキャパシタとして利用することでバッテリーを排除し、強力な電気エネルギーを一気に充放電できるスーパーキャパシタのパワーで4つのインホイールモーターを駆動させる、というコンセプトなのです。
どういうことかっていうと、バッテリーというめちゃめちゃ重いモノを搭載しない=電動のスポーツカーにとっての最大のネックになる車重を軽くできる、そのうえパワーとトルクを一気に解き放てる。何だかものすごーく加速が鋭いスーパーカーができあがるんじゃないか? という期待が持てる。そういうワケなのです。
ただし、スーパーキャパシタは蓄電容量がかなり少ないという問題があって、現時点ではこの仕組みは実用的とはとてもいえませんが、ランボルギーニ、そして共同開発を担うマサチューセッツ工科大学はかなり前向きな様子。研究と開発にたっぷり時間をかけてでも実用化を目指す、という方向性なのだそうです。
それが証に、イラストとかフォトショの加工画像じゃなく、ちゃんと立体になって、コンセプトカーが第33回国際自動車フェスティバルに展示されたのです。……ほら、本気でしょ? そう、ランボはもはや昔の“ザ・チカラ技”なメーカーとは一線を画しているのですね。