ANAがアメリカでホンダジェットをチャーター便に活用。新たなマーケットを開拓
’17年だけで43機を売り、小型ビジネスジェット世界販売でトップに躍り出たホンダジェットが運航ビジネスの分野でも新たなフィールドに踏み出す。ANA(全日本空輸)が3月末に総合商社の双日と新会社「ANAビジネスジェット」を設立し、ビジネスジェット運航事業を始めると発表したが、同時にホンダ(ホンダエアクラフトカンパニー)とのパートナーシップも締結。ホンダジェットを活用した事業を進める考えで、航空機事業を軌道に乗せたいホンダにとっても歓迎できる展開となる。
ANAの事業は定期便からチャーター機に乗り換えて目的地を目指す顧客を対象にするもので、そのチャーター機にホンダジェットを使うことになる。日本ではまだニーズは少ないものの、欧米や中東では需要が増えているという。また、双日は日本からダイレクトにビジネスジェットを飛ばすチャーター便運航も視野に入れている。
ホンダ製という信頼性と、高い性能がビジネスジェット業界で評価され、販売を伸ばしているホンダジェット。一般の方がその性能のよさを味わえる機会は多くないだろうが、観光地などでチャーター便に使われるようになれば乗れる可能性も出てくる。この調子でシェアが伸びることを期待したい。