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PSAが欧州および中国での体制を強化

欧州では生産体制を増強、中国では長期リースサービスなどファイナンスを強化

アメリカでプジョー正規販売を復活させるPSAグループが、主力市場の欧州と中国でも体制を強化する。欧州ではオペル/ボクゾールを傘下に収めたことで販売台数が増加しており、それに対応した生産体制を整える考えだ。

具体的にはピュアテックと呼ばれる3気筒ガソリンターボエンジンの生産を増強し、フランス国内での生産増に加え、’19年にはハンガリーとポーランドの工場でも生産を開始する。また、アイシンAWとの協業によるATの生産にも力を入れ、現在は日本と中国で生産されているATをフランス国内でも製造できるように体制を整える。次世代の電動パワートレインに関しても、’19年にはフランス国内でも生産できるように準備を進めていくとしている。

一方で中国でもPSAの各ブランド強化を図るべく、提携先の東風汽車グループなどとファイナンス主体の合弁会社を設立。長期リースを可能とすることでより多くの人にプジョー、シトロエン、DSのよさを知ってもらい、シェア拡大を図る考えだ。将来はコネクテッドカーやカーシェアなどのモビリティサービス分野での提携拡大も考えており、世界最大マーケットで存在感を強めていく構えだ。

世界販売台数ではなかなかベストテン上位に浮上できないPSAだが、こうした強化策で数年後には大きな躍進を果たすのか、今後の動きを見守りたい。

 

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